2012年9月6日(木)
この長引く不況から脱出不可能状態である日本経済。
たとえ運よく大企業に就職出来たとしても終身雇用で働きつづけられるかはどうかは極めてアヤシイし、今現在日本社会に蔓延っているブラックな会社に就職しようものなら、ちゃんとした給与が得られないどころか、過労死してしまう危険性大でありまする。
それに今の20代前半の若者が物心ついた時にはもうバブルなんてのはハジケテしまっていて、「やれ~どこどこの有名企業が倒産した!やれ~どこどこのブラック企業でまた過労死の被害が出た!」などと、終始周りの大人たちが騒いでいたものと思われまする。
そんな状況があるが故に、今の20代の若者は小さい頃から大なり小なり、「いかにすれば自分はこの世の中で食いっぱぐれずかつ過労死せずに生き延びることが出来るだろうか?」といったことを熱心に考え続けてきたものかとお見受けされます。
それで彼らはインターネットを駆使して自分が就きたいと思う職業についての情報を集め、想像逞しくシミュレーションなんかもしてきたことかと存じまする。(注、大体において興味の対象となる職種は医者や弁護士などの専門職あるいは東証一部上場の花形企業)
しか~し!そうこうしているうちに以下のような厳しい現実も認識ぜざるを得なくなる。
「自分が今就きたいと思っている職業は給与や待遇の面ではブラックな企業よりはマシかもしれないけど、仕事は午前様になってしまう日が多々ある(超長時間労働)!しかもそうなると会社の近くの超割高なマンションを借りざるを得なくなる(働けども働けどもお金は減るいっぽうで一向に増えず)!仕事場は不況の煽りを受けて常に人出不足で多忙(オーバーワーク)!もう日課がこんなだから休みの日は仕事の疲れを取るためにもう寝溜めをするしかない(休日の日の虚無感)!はたまたロースクールに行って試験に合格して弁護士になったものの事務所に雇ってもらえず弁護士ニートなるものになってしまったらどうしょう・・・・・(事実そのような人たちも結構いるみたいだし)。医者になったらなったで超ハードな研修医ライフに体が耐えられず過労死してしまう危険性も・・・・・」
まあそんな不安を胸に抱きつつも時は残酷に過ぎ去り、大学3年生で就活するにあたってさらに厳しい現実に直面する。
「ガ~ン!自分が行きたいと思う企業に応募してくる奴らって自分より遥かに優秀そうなのばっかりじゃん!こりゃあ全く歯が立たねえや~!それでなんとか自分の力量でも採用してくれそうな会社といえば半ブラック企業モドキばっかり!醜活のバカ!バカ!バ~カ!」
とはいえ、しっかり者の現実主義者はこのご時世条件が良くなくても贅沢は言っていられないと考え、やむなく就職するでありましょう。
けれど、元々企業に働くということに対して多少なりとも違和感を抱いているタイプの人は、「たとえちゃんと就職をしたところで将来も道もさほど開けるって感じがしないから、若いころから無理に無理を重ねて働き続けるのもなんだかねえ・・・・・。まあ親元にいれば今日明日食いっぱぐれるって心配は現在のところは無さそうだから、今少しばかり親に面倒みてもらうとするか」と考え、新卒ニート(モドキ)のツボへドボ~ン!
それで就活から数年後、現実を重んじて一旦就職はしたものの仕事が性に全く合わなかったり労働条件のあまりの過酷さに耐えられなくなった人は、これまたニート(モドキ)のツボへドポ~ン!
まあニート(モドキ)のツボに嵌ったとしても世の中の景気が良いとそこからの脱出は若者なら比較的容易ではありますが、現在の大不況の世の中ならそこからの脱出は相当困難かと思われます。(特に女子の場合は職業訓練所に通ったとしても再就職は困難との事)
このような事情により定型発達者ニート(モドキ)を増幅しているご時世。
で、初めから社会人としての能力が欠如している発達障害者諸君は就職活動時点もしくは社会人数年目でニート(モドキ)のツボへ大いにドボ~ン!(注、発達障害者で正規雇用で長年継続して働いている人は極めてまれ)
こんな風に定型・発達障害者を問わずニート(モドキ)を大量に産出しているのも関わらず、国家サマや世の親御サマたちは「ニートども怠けず働け!勤勉さが足りん!」と、尻を叩いて自殺者や精神病者を過剰に生み出す始末!
かような最悪な事態を回避するには、小さい頃から将来のキャリアデザインを考えるのと同様に、「転ばぬ先の杖として、たとえ自分がニートになってしまったとしてもいかにして日々楽しく生きていくのか?」についても具体的に考えていった方がいいんじゃないの。(ex.phaさんの本やブログをもとにニートとしてのキャリアデサインを考える。もしくはあわほオババを反目教師にしてニートとしての失敗例を学ぶ(お代はポチッとで!(笑))
それでその知恵とニート団結パワーを持ってバカなお偉いサン達を圧倒し、より多くのニートにとって面白くて住みやすい世の中に変えていければ、ちょっとは理想的で現実的な社会になるんじゃないの。
おしまい。
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