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発達障害あわほの日記

発達障害である"あわほ"が、日々の思いや過去の出来事から考えたことをつづります。同居人であるオカメインコ♂の"のぶりん"も時々登場します。 当ブログはリンクフリーです。

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アファーマティブ アクション&療育は、超無意味!行動遺伝学の衝撃。その1


最近どの本屋に行っても、「言ってはいけない 残酷すぎる真実」(橘 玲<経済小説家> 著。新潮新書)をよく見かけますよね...。

すでに30万部以上突破の超ベストセラー、だという謳い文句つきで。

ジュンク堂には、この本と合わせて「日本人の9割が知らない遺伝の真実」(安藤寿康<行動遺伝学者>著。SB新書)が並んでいたので、同時購入!!


今回のブログでは、この2冊の本を思いっきり(ってか、文章もほぼそのままで)引用させて頂きます。

長くなりますが、短文で説明するのは不可能なので、忍耐のある人のみどうぞ。


ーー

1964年にアメリカで黒人差別を禁じた公民権法が成立すると、リンドン・ジョンソン(民主党政権)は、「ヘッドスタート」と呼ばれる貧困家庭の子どもの教育プログラムを展開。


経済的事情で幼児教育を受けられない3-4歳児にさまざまな就学支援をすべく、連邦予算としては宇宙計画に次ぐ巨費を投下。


しかしながら、幼児教育は一時的には子供の学力を向上させるが、その効果は就学後たった1年で消失してしまうという残念な結果に終わった。


その背後にある原因は、「知能の遺伝規律性が80%もの高さをもつ」からだと、教育心理学者アーサー・ジェンセン(米)は記し、大激震が起こった。


ジェンセンに引き続き米国に大激震をもたらしたのは、行動計量学者リチャード・ハースタインと政治学者チャールズ・マレーが出版した「The Bell Curve(ベルカーブ)」という著作。(1994年)。

(ここでのベルカーブIQのことで、平均的な知能(IQ100)を中心に、知能が正規分布することをいう。<要するに、学生時代の成績の偏差値のことだ>)。


「ベルカーブ」でハースタインとマレーは、現代社会が知能の高い層にきわめて有利な仕組みになっていることを膨大なデーターをもとに論じている。


そのうえで彼らは、白人と黒人のあいだにはおよそ1標準偏差(白人の平均を100とすると85)のIQの差があり、これが黒人に貧困層が多い理由だと述べた。


(あわほ的には、健常者と凹凸の激しく仕事能力も欠落しているノンギフティド発障者との違いについても同じことが言えると思う)。


そして「ベルカーブ」の著者たちは、アメリカで黒人などの少数民族(マイノリティ)に対するアファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)が大学入試や就職などで、本当に効果的で妥当なのかを検討した。


平均的アメリカ人(29歳)のうち、学士号取得者の割合は白人で27%、黒人では11%と少ない。


しかしながら、同じIQで比較すると、学士を持つ割合が白人で50%黒人は68%と比率は逆転する。(IQが同じであれば、白人よりも黒人のほうが学士号を取得しやすい)。


同様に、平均的アメリカ人が高いIQを必要とする職業につく見込みは白人で5%、黒人で3%だが、これも同じIQで比較すると白人10%に対して黒人は26%になる。(IQが同じであれば、黒人は白人の2倍以上知的職業に従事できる)。


このようなデーターを積み上げることで「ベルカーブ」の著者たちは、人種間の格差はもはやなくなっており、これ以上のアファーマティブ・アクションは逆差別につながると危惧した。


(あわほ的には発障者に関するアファーマティブ・アクションにも同じことが言えると思う×2)。


同じIQで見れば、黒人は白人と平等かむしろ優遇されている。黒人が差別されているように見えるのは、白人に比べ知能の低い層が多いからだ。

つまり、アファーマティブ・アクションは一部の黒人を有利にするものの、黒人全体の知能を向上させることにはまったく役に立っていない。

(あわほ的には、発障者知能向上の観点からも同じことが言えると思う×4)。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
IQ75以下の子どもの割合<推定値での%>(A・ジェンセン「IQの遺伝と教育」をもとに作成)ー「言ってはいけない」(橘 玲 著。P.47)。



  社会階層区分    白人       黒人      黒人/白人の比率

   富裕層 1    0・5      3・1     6・2倍


   富裕層 2    0・8      14・5    18.1倍


   富裕層 3    2.1      22.8    10・9倍


   富裕層 4    3.1      37・8    12・2倍


   富裕層 5    7.8      42・9    5・5倍

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


この表で特に注目すべき点は、白人と黒人の知能障害児(IQ75以下)比率は、富裕層 1(超セレブ)で6.2倍で、富裕層 2(セレブ)になると18・5倍と大きく跳ね上がることだ。(驚がく!)。


おまけに、富裕層 2(セレブ)の黒人の知能障害児率は14・5%と、貧困層の白人の7・8%の約2倍になる。(驚がく×2!!)。


このようなことが起きる理由を「ベルカーブ」の著者たちは、「平均への回帰」の法則がはたらいているのではないか、と述べている。

つまり、成功した黒人は知能が高いが、それは一時的なもので、彼らの子どもは平均的な黒人の認知能力へ回帰していくと。(=アファーマティブ・アクションにより能力がかさ上げされても、約80%の遺伝寄与率のせいで、子どもの代でボロを出すということ)。

次回は、遺伝寄与率に関するデーターをもとに、学力・収入・自閉&精神病気質などの問題をぽちっと!掘り下げていきますわね。

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あわほ
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