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発達障害あわほの日記

発達障害である"あわほ"が、日々の思いや過去の出来事から考えたことをつづります。同居人であるオカメインコ♂の"のぶりん"も時々登場します。 当ブログはリンクフリーです。

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ニート今昔 その1

ユーロ危機の真っ只中、ギリシャが今後どのように国を再建していくかを、世界中が注目しているご時世であります。

ギリシャは、国をあげて粉飾決算をしたばかりではなく、過去数十年に及ぶ巨額かつ、もはや算出不能な累積赤字を抱え、またムダに多い公務員の数(その数80万人、労働人口の4分の1、110万人が公務員との説があるほど)と給与(国有鉄道員の給与は年平均で6万5千ユーロ)のため、国家破綻の危機にあります。

ギリシャが破綻すれば、直ちに損害を被るのは、ギリシャ国債を多く所有する主要国ドイツ・フランスなので、ユーロ圏は総出でIMFや欧州中央銀行(ECB)・欧州金融安定基金(EFSF)の力を借りて、ギリシャ救済に乗り出し、それは今なお継続中とのこと。

ギリシャ政府も中道左派のゲオルキオス・アンドレアス・パパンドレウ首相(2009年10月就任)が率いる政権のもと、財政改革に乗り出し、消費税率・物品税の引き上げ、公務員の数と給与の大幅削減、年金給付の削減、公共料金の値上げなどの、血のにじむような努力をしているみたいなのですが、予想以上に税収が減少し、財政再建が未だ進展していない厳しい状況とのこと。

そもそもギリシャというのは、もとからして税金を払う習慣がないという、筋金入りの脱税王国!

しかも、年に数百万ユーロを稼ぐ形成外科医までもが、所得税を全く支払わずに済ませており、医師の約3分の2が年収を1万2千ユーロ以下で申告している、というお国柄であります。

おまけに、ギリシャには土地登記を管理する国家機関が存在しないので、不動産の闇市場が形成されやすく、ゆえに、不動産課税がナイのも同然!

この国家破綻危機の最中にあっても彼らは、自分たちの手でどうにか財政を立て直そうとする気はないどころか、国庫が底をつく前に有り金すべてを搾り取ろうと、やっきになっております。

と同時に、自分たちの債務のすべてを、ドイツに押しつけるだけでは飽き足らず、自らの給与分をも、ドイツ国民の血税から搾り取ろうとしている魂胆であります。(注、ギリシャ危機に関しては、「ブーメラン」(マイケル・ルイス著)、「ユーロ・リスク」(白井さゆり著)を主に参考)

これってなんか、ギリシャ国民全体が、タチの悪いニートって感じですよねえ。(注、そうではない現首相のような例外的な人たちもいるのだが)

ほんと、社会適応性に(あるいは能力的に)ちょっと問題があるという理由だけで弾きだされ、社会の片隅で日々、肩身の狭い思いで暮らしている我々発達障害者ニートとは、大違いであります。(ある意味ギリシャ人たちが、ウラヤマシ~イ!)

まあいま世界中を騒がせているギリシャではありますが、じつは古代(紀元前)から筋金入りの(タチの悪い)ニート国家でありました。

古代ギリシャでは、労働は、官僚の仕事から戦場・家事にいたるまで、すべて奴隷の仕事。(つまり、「働かざる者、食ふべからず!」ではなく、「働く者、食ふべからず!」の社会でございます。)

しかも、奴隷に生まれたり、奴隷になったりしたら、即、アウト!
古代ローマとは違って、そこから這い上がる数少ないチャンスをも与えられはしなかったのです。

で、一般市民(成人男子)は日々どうだったのかといいますと、長椅子に寝そべりながら食事をし、酒を飲み(ホステス付きで)、そして満腹になれば、鳥の羽根で喉をくすぐってはまた食べなおすという、非常にお行儀の悪く怠惰な生活を送っていました。

それでレジャーはといえば、野原や庭に寝そべりながら、くだらないことについて1日中ペチャクチャと、仲間同士でお喋りすることでした。(もっとも当人たちは、哲学・芸術・文学・歴史・政治などについて語れる自分自身は、高尚な存在であると、勝手に自惚れていたのでありました。いわば、俺サマたちは、井戸端会議で1日中ひとの噂話をしている女どもとは、同じグウタラでも出来が違うんだと・・・・・。実際には、俺サマの話の大半が、女のハナシであったとしても・・・・・)

かくあることからして、歴史のまだ浅すぎるEUが、束になって2000年以上前から筋金入りニート(我々とは違いタチの悪い)という偉大なるご先祖サマを持つ、ギリシャ国民にいくら太刀打ちしようとも、到底かなわないでしょう。(結局のところ、遠からずその尻拭いをさせられのは、ドイツでありましょう。)

ただし、古代ギリシャニート社会においても、人とは違うことを言ったソクラテスは、「若者を惑わせる悪者」だとして、処刑されてしまいました。

古代ニート社会においても、空気を読むことはは肝要で時には命取りになったという事実は、現代日本を生きる我々発達障害者ニートにとっても、痛烈にイタイところであります。


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HN:
あわほ
性別:
女性
職業:
ニート主婦
趣味:
オカメインコの世話 睡眠
自己紹介:
新しく短文のパーソナルブログ「あわほのグチ&くだらない日常 withのぶりん」をはじめました。上記のリンクからご覧ください。

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