2012年7月29日(日)
前編からの続きです。前編はこちら→
http://noburinn.blog.shinobi.jp/Entry/70/
現在の「反原発運動」は、60年代の安保闘争の延長線上にある一連の全共闘運動(学生運動)と似通っているといわれておりまする。
もっとも、当時の学生運動は66年の中国における文化大革命の影響を受けたがために左翼的思想が強く、米軍基地撤廃!反欧米!資本主義経済反対!大学解体!などと謳っておりました。
その運動の中心となったのが言わずと知れた一流大学の学生(当時のエリート・知識人ってヤツ)でありました。
運動全盛時代の60年代後半から70年にかけては高卒が当たり前の時代。
そんな中大学(しかも東京の一流大学)に行かせてもらえるなんて、家はよほどの金持ち(少なくともプチセレブ)。
普通の家の子でも大学に進学する子もいましたがそれはやや例外的。(そのやや例外的存在であるうちの叔母はダダをこねまくって地元の大学に進学したのですが、「女のくせにワガママだ!」「ワガママだ!」と攻撃されまくったそうな)
そもそも根っからのエリート・知識人なヤツって、なんだか選民的思想がすご~く強いですよねえ。
いわゆる「ノーブル オブリッジ」(Noble Oblige)ってのを一方的に感じまくっているというヤツ。
「教養豊かな育ちである俺サマ達がバカな愚民どもを啓蒙してやるんだぞ~!」みたいな。
つまりこの思想が根底にあるがゆえに今も昔も知識人たちは、現状を無視した社会啓蒙活動なるものに魅了されるのである。(反原発運動・学生運動しかり)
まあそれでも、実践的にフェイスブックみたいなすご~く便利で面白いシステムを創ったり、いい会社を創ったりして世の中を満足させてくれるのならそれもありでしょう。
まあともあれ学生運動はただ漠然とした反欧米感情及び社会主義国家に対する憧憬の念が先走りし、それに大学の資金繰り問題に対する反感が加算されて、わけわからんまま喚くだけ喚きまくって、大学のキャンパスを破壊することに終始しました。(タチ悪いことに今なお継続する対中国・韓国問題のオマケ付きである)
しかもたち回りのうまい当時の一流大学の学生たちは、暴れるだけ暴れまくってキャンパスを破壊しまくったのち、卒業後2~3年の間にとっとと官僚になったり、医者になったり、一流企業に就職したりしてしまいました。(しかも終身雇用だ!比して、学生運動の下っ端どもは社会脱落者となった)
現在の「反原発」に話を戻しますと、もし彼らの主張に屈して原子力を全て停止したとすると、電力不足・電気料金の高騰は不可避であります。
電力不足=経済活動の停滞(今でも大不況なのに)・社会・日常生活に支障(特に医療施設においては深刻)
電気料金の高騰=さらに一般家庭の苦しい家計を圧迫・電気を普通に使えない不便さ・不都合
まあ「反原発」を主張しているような知識人たちは電力に困ると、コスト関係なしに自家発電でもするであろうし、病気になっても電力不足に陥りそうにもない超セレブな病院に当然のごとく入院するであろう。
しか~し、庶民はそんなことできないんだってばよ~!
金持ちでセレブな知識人って、最後に自分自身が困ったら自分の金や地位を利用してとっとと難から逃れる。
でもその難が現実化するまでは、知識人ってのは上辺だけはとってもクリーンな主義思想やモノにすぐ取り憑かれてしまうんだよねえ。
今回の原発騒ぎにおいては、「放射能」という悪者と対極にある「自然エネルギー」っていかにもエコな感じがするもの。
彼らは「自然エネルギー」という超非効率かつ莫大な予算がかかるもののの開発に手を出したがためにその手の欧米企業が数多く倒産してしまい、今はそんなもの本気で取り組んでいる企業なんて皆無に等しいという現実は一切無視。日本では自然エネルギー開発の最先端を走っていたシャープが赤字で経営危機に立たされていることも無視。また、過去に水力発電所や風力発電所をムダに建設してしまったがためにかえって自然破壊が進み、工事の過程では多くの人身事故が起きてしまった現実も無視。
学生運動時代においては、権力闘争により多くの血が流れた文化大革命の現実には目を向けず、万民平等などというユートビア的なファンタジーに取り憑かれる。
要するに知識人なんて、お父サマお母サマ的と両親を呼ぶようなぬくぬくとした環境で指定図書にされている本ばかり読んで育ち、また周りのオトモダチもそうだから現実感覚にすごく鈍感なんだよねえ。大人になっても職場の人間は学生の頃のオトモダチと似たりよったりだしねえ。
それゆえに知識人たちは一生上辺だけはクリーンなものに固定されたままになるのでありまする。
以前に原発について少しふれた記事「善人ぶる定型発達者たちの素顔」が
http://noburinn.blog.shinobi.jp/Entry/17/あります。
そちらの方も重ねてヨロシク!(注、スミマセン。以前のタイトル及び記事は「定型発達者たち」の文言を、「超無神経な一般人たち」と読み変えて下さいマシ。う~ん、最近参加カテを拡大したので少しばかり虫のいい事を私は言っているのかなあ?・・・・・デモデモデモ、ホントこれちょっとはじめから不適切であった。なおもオババの言い訳は続く・・・・・)
おしまい。
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