2012年7月13日(金)
通常の学校教育についていくことができない児童(知能障害はない)の対処方法として、現状では以下の5つの対策が実施されている。
1、通級制度
2、保健室登校
3、職員室登校
4、特別支援学級
5、特別支援学校
1、の「通級制度」について
「通級制度」というのは、通常学級に主に席を置きながら、ついていけない教科においては特別支援学級で授業を受けるという制度である。
けれど、TVなどで見るかぎり、この制度を活用している児童たちは、通常学級では「完全にお客様扱い!」である。
そもそも通級制度を活用している児童なんて、「普通のことが普通にできない!」ので、周りの児童からは違和感をもたれ浮いてしまうのである。(但し、空気に対応できるタイプのLDはさほど浮きはしないのではあるが)
普通のことが普通にできない彼らは、通常学級では疎外感を味わう。
逆に、特別支援学級に行けば、限定されたごく少数の完全な知能障害児及び自分とは違うタイプの意味不明な同類と毎日顔をつき合わさなけれはならぬハメに陥るので、これはこれで相当なストレスを伴う。
結論、1.
「通級制度」は、「疎外感」+「違和感」を増幅させる。
2、の「保健室登校」について
これは登校先が教室ではなく、「保健室」になったケースである。
う~ん、確かに不適応をきたしている児童にとっては、教室でムダに精神を痛めつけられるよりは、「保健室の先生」と顔をつき合わしている方がまだマシかもしれぬ。
しか~し、「保健室の先生」というのが結構クセ者であります。
先日、私はネットサーフィンをしていた折、「保健室の先生のタマゴである学生に対するアンケート調査」(注、正式名は忘れたのだがこの類のアンケート)なるものを発見した。
調査結果によると、学生たちの大半は不適応児に対して、「暗い、友達がいない、扱いづらい、昔の自分を見ているようで何だかイヤ!」などという、思いっきりマイナスのイメージを抱いているらしい。
ガ~ン!
こっちだってイヤだよねえ!こんな保健室の先生とほぼ一日中顔をつき合わしていなければならないなんて!
(不信感や嫌悪感なんてものはすぐに人に伝わるんだってば!)
おまけにうちの中学の保健室の先生は、相談事を生徒から持ちかけられると、何でもすぐに担任にチクることで有名であった。
それにそもそも保健室というのは、病気やケガをしたときに行くところだから、「そうではない場合にいる」というのは、「自分は場違いって感じ!」がしてしまうのよねえ。
それに誰かとやらの風邪や病気がうつりそうだし。
結論、2.
「保健室登校」は、「人に対する不信感」+「「場違い感」+「病原菌への感染の危険性」を増幅させます。
3、「職員室登校」について
この場合相手は保健室の先生オンリーではなく、学校の先生全員。
つまり、学校中の先生の本拠地・職員室に不適応児が飛び込むケースである。
しか~し、「職員室」とは、そもそも先生たちが休憩したり雑用をこなしたりする、「生徒とは切り離された独自の空間」である。
なので、「先生でもない児童が約1名居座り続けたりする」というのは、相当なぼっち感を伴うでありましょう。
結論、3.
「職員室登校」は、「自分が先生たちの空間を不当に侵害しているかのような罪悪感」及び「ぼっち感」を増幅させる。
4、「特別支援学級」について
かって80年代の私の小学校にも「特別支援学級」がありました。
で、在籍している児童たちというのは「完全な知能障害児」で、かつその担任の先生というのは全くやる気のない人でありました。(いわば、だだのおもり学級ってヤツ)
現在もあまりその状況は変わっていないみたいだし、当時自分自身がそこにぶち込まれることを不適応ゆえに何度か想像したこともあるが、正直ちょっと考えただけでも気が滅入った。
とはいっても、ほかの制度との絡み合いで、生徒は多様化しているようではありますが。
結論、4.
完全な知能障害を有していない限りその学級に解け込むのはやや無理があるし、また1の「通級制度」でも述べたように、すごく限られた数の自分とは違うタイプの意味不明な他の生徒とやっていくのもすごく息がつまりそうであります。
5、「特別支援学級」について
発達障害児を一堂に集めた「特別支援学校」が近年誕生して安心していた矢先、女教師が児童を虐待していたという事件が数ヶ月前発生しましたよねえ。
思うに、障害児担当の先生方って、何だか病んでいるひとの割合が普通よりは多そうですよねえ。(注、これは私の独断と偏見だがそんなに間違っていないと思う。だって、まだ精神が一番落ち着いているのって進学校の高校の先生たちだもん)
また、現在の自閉児教育関連施設では色々問題やトラブルが起こりやすいのも事実。
結論、5.
完全に児童を発達障害児及び自閉症児ばかりに限定してしまうと、先生と生徒(+親)との衝突がかなり激しくなります。
後編へ続く。
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