2012年6月21日(木)
私あわほは昨年の10月に九州に引越してきて以来、発達障害オンチな一般精神科医にかかっている。
その理由は以下のとおり
1、発達障害指定専門医は予約待ちで、診察してもらうのに10カ月以上かかる
2、成人発達障害は治療困難なので、診てもらったところであまり意味がない
3、今住んでいる家の近くである
4、ネットの情報によると、「当たり障りない医者である。予約なしの待ち時間殆んどなし。睡眠指導もおこなっている」とあったので、ズボラで睡眠障害も抱えている自分にぴったりだと思った
結論的にいえば、ネットの情報どおりの中年の紳士的な医者であった。
また薬も必要以上に多く出すこともなく、かつ閑古鳥が鳴いているためこっちの愚痴も意外と聞いてくれるので結構重宝している。
まあ不満があるとすれば以下のとおり
1、睡眠については、「朝早く起きてお日様の光を浴びて体を動かしましょう!」などと、ありきたりなことしか言わないこと
2、「私の経験上漢方薬では殆んど不眠症は改善されません。抑肝散が睡眠に効かなければ、他の漢方薬を出してもさして変わりはない」などと言って、漢方薬で不眠症を改善するのに非協力的であること
3、私あわほが「昔から背骨と背骨の上の肉がコリまくって困っている」「自律神経の乱れで常時体が熱ったり、また逆に冷え症モードになったりしていつも調子が悪い」と言っても、「神経症的な症状ですからあまりなんともなりませんね」と、お茶を濁すような言い方をする。
それでも対処療法としてデパスを処方してもらったことはあったのだが、逆に背骨のコリが酷くなったのでストップ。
しかも「背骨がこってイタイ!」というのは、彼にとって理解不能な領域なのである。
4、発達障害特有の慢性的な人間不信についても「この問題は人とかかわって良い関係を築くことでしか解決できません!」などと、身も蓋もない正論しかおっしゃらなおのである。
5、「昼間ド鬱で全く家事が手につかないので、仕方なく夫が帰ってからし始めると、いつもトラブルになる」と愚痴をこぼすと、「家事は昼の間にちゃんとやりましょう!」と、これまた杓子定規的な返答が返ってくる。(こっちは鬱になると動きたくても動けない。動こうとすると余計にストレスで鬱が酷くなって金縛り状態になるというのに!)
こんな杓子定規先生はあろうことか、待合室にデカデカと「引きこもり相談受けつけます!」というポスターを何枚も貼っているのであります。
「君なんかに引きこもりの気持ちなんか絶対に分からねえぞ!」と、通院するごとに私引きこもりあわほ、心の中でおせっかいにもツッコミを入れる。
あ~、スミマセン。今日のタイトルからして医者を褒め称える文章を書くつもりが、私あわほオババついつい長々と愚痴をこぼしてしまいました。(ババアだから勘弁してネ!)
ここからは主旨に戻って、急遽先生を褒め称えたいと思います。
で、先生の美点はズバリ!
「発達障害の症状についてドオンチなので、こちらの経験談を目をランランと輝かせて、興味深そうに聞いてくれること」
ex.
あわほ 「私は配列に大いに問題があるから、ファミレスなんかで絶対パートできないっすよ」
先生 「えっ、なんで?」(この時点で目がランラン!)
あわほ 「だって客の顔からして認知障害で覚えられないし、それから席の番号と席の位置をうまく一致させることなんかも絶対に不可能!」
先生 「だったら、予め紙に見取り図を書いて暗記すればいいんじゃないの?」
あわほ 「たとえそうしたとしても、頭の中でゴチャゴチャに席の番号と位置が勝手に入れ替わってしまって、パニック状態になってしまうんですよ」
先生 「え~っ!」(先生理解不能のオタケビ一声を発す)
あわほ 「小学校の給食の時も、新学期で教室がかわっているのに、昔の教室に運んだりして・・・・・。頭の中では事前に「間違わないように!」と何回も呪文を唱えているんだけど、いざとなるとシクッテしまって「アチャ~ッ!」てな具合に・・・・・」
先生 「えっ!そんなことってあるんだあ~」(先生のお目目はもう真ん○○!)
あわほ 「最近は近所の小さなスーパーに行って買い物をしている時、「重いなあ」と思ってポンとカゴを置くともう最後。10秒後にはもう置いた場所なんてきれいサッパリ忘れていて、探すのにまた大変苦労するんですよ。小さなスーパーなのに。「カレー粉の棚の前に置いた」などとはじめはちゃんと記憶しているのだけれど、それが「ジュースの前」になり・・・・・「おかしの前」になり・・・・・「ビールの前」になり・・・・・。いわば、頭の中で不必要な新しい記憶がドンドンとデタラメに更新されていく状態なのですよ」
先生 「え~っ!普通はカゴを置いた場所ぐらいちゃんと記憶できるでしょうが~っ!」(先生驚愕のあまり後ろに椅子が倒れてしまいそうなほど動転して、弓返りになっている。ちなみにこの先生、動作IQや配列についてもあまりご存知ではナイ)
解説 2~3分後何とか落ち着きを取り戻し、最後のひと言。
先生 「今日はこれぐらいで。あと薬を出しときますね」と。
おしまい。
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