2012年5月29日(火)
私あわほの実家の徒歩15分圏内に、ホームレスのオジサンたちがたむろしている、比較的大きな公園があるのでございます。
私あわほは関西の下町育ち。
あわほがまだ小学生だった1980年代には、よくその公園へ行き、ホームレスのオジサンから1袋100円のマメを購入し、人懐っこく無いクセにマメだけはガッツリと食べまくるハトを相手にマメまきをしておりました。
なぜだか、そこにいるホームレスのオジサンたちは子供が通りかかると、にっこり笑顔でマシュマロを配るのが趣味らしく、あわほは「バッチイ手だなあ」と思いつつも、マシュマロを捨てるのも気が引けたので、もらうとそのまま食しておりました。
他の子供たちは彼らをどう思っていたかは分かりませんが、それでもマシュマロをもらうと「ありがとう」とにっこり微笑んで、あわほと同じように食しておりました。
ホームレスのオジサンたちは、いつみても気楽な野外隠居人といった感じで、日中は仲間たちと将棋や碁を打ったり、昼寝をしたり、子供たちにマシュマロを配ったり、ハトマメを売ったりして、それなりには楽しく日々を過ごしているように感じられました。
しかし、バブルがハジけた後の1990年代後半頃になると、その公園の様子は一変!
ホームレスのオジサンたちは息を潜めるかのようにして暮らし、日中は殆んど人前に姿を現そうともしなくなりました。
そんな彼らは、日中は公園の片隅に張った、青いビニール色のテントの中に引きこもりっぱなし。通行人と偶然にも視線が合おうものなら、ものすごくビクビクと怯えるような目つきをするようになりました。
それから時を経て、大卒後定職を得ることに失敗したあわほ。
そんなあわほが毎日毎日ド鬱状態で強迫神経症的に考えてしまうこと。
「将来ホームレスになったらどうしょう・・・・・」
これは私あわほに限らず、友達のワープア体質な彼氏も全く同じような強迫観念に囚われていることを間接的に聞き、強い共感性を感じた覚えがあります。
現在景気回復の見込みがない長引く不況により、労働人口の約4分の1が契約社員、引きこもりの件数は多過ぎて数を特定するのも困難。
次期ホームレス予備軍だらけの後退先進国日本。
なのに、共感性・想像力・感情移入能力が我々発達障害者より欠如している世間サマ。
事あるごとに、ホームレスのすみかである公園から彼らを追い払うことに血相を上げ、あろうことか石まで投げつける不届きな輩までおります。
「自分たちがホームレスにならない保障なんて一体どこにあるんだ~!キサマらがホームレス払いに躍起になっているから、みるみる引きこもり件数は増加し、なれの果ては自殺者の急増だ!キサマらは人の首はおろか、自分の首さえも締め付けていることに全く気付かないのか、この愚民どもめ!」
とまあ、これが私あわほの世間サマに対する長年の怒りであります。
私あわほは、もし自分がホームレスになっても、かって子供時代に見たホームレスのように少しはのんびりと楽しい気分で過ごせないものかと・・・・・。
かような考えを思い巡らせていたのですが、どうも頭が悪くて考えがうまく纏まりませんでした。
そんななか、有名ブロガーであるちきりんさんが、最近「格安生活圏構想」なるものを紙面上で提案している模様であります。(「自分のアタマで考えよう」・ちきりん著)
ざっくりと言いますと、行政が低所得者及びニートのための「特別生活区域」を設けるというもの。
そこでは供給の質はやや劣るものの、ガス・水道・電気などの公共料金は全て無料。
仮屋は格安料金で提供されるというもの。
この文を初めて読んだ時は「部落差別の再来という感じがしてすごく嫌だなあ」というのが、正直なあわほの感想でした。
しかしながら、「人間が生きている限り、背に腹はかえられない!」というシビアな現実があるので、「格安生活圏構想」は実利的と言わざるをえないでしょう。
但し、私ニートあわほはさらに以下のように主張したい!
「必要最低限の住み分けを求む!そうでないと、区域内の秩序が乱れ、犯罪も自殺も増加する」と。
まずはじめに、感覚過敏で音に敏感な子持ちでない発達障害者が、子供のうるさい声や足音に耐えることなど精神的に不可能なのであります。
この問題を放置すると、二次障害の重症化、自殺者の急増は間違いなく起こります。
よって、子持ち世帯とそうでない世帯は分ける必要がございます。
次に、ライフスタイルや家庭環境のバックグラウンドの相違も、ある程度考慮されるべきであります。
たとえば極端な話、マンガ本を除いては本というものを一冊も読んだためしがないアル中DVの人と、オーバードクターの人が、同じ社会脱落者といえど、隣合わせで住むのは不可能なのではないでしょうか。
そもそもアル中DVの人は、ことある度ごとに人にからんではいちゃもんをつけるのが大好きな荒くれ者が多いように思われます。
そんな輩たちが、気の弱いオーバードクターの人たちにからむと、どんなことになるのか想像は容易くつきます。
荒くれ者は荒くれ者どうし、そうではないものはそうではない者どうし、軽く肩を寄せ合うのが一番平和というものでございます。
最後に、昔の部落差別の再来という要素を多少なりとも緩和すべく、貧乏学生のための区域を設定するのは如何なものでしょうか。
現在私ニートあわほは、外で働く能力未だ皆無。
家の中では、夫とオカメインコののぶりん(♂)のことで四六時中ケンカが絶えず、一緒に外出すると、ラーメン屋ひとつ行くだけでケンカ。
このようにあわほは毎日毎日離婚と隣り合わせの日々を送っているので、ホームレス問題はホントにひとごとではない切実なる問題なのであります。
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