2014年11月20日(木)
「なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか」(二村ヒトシ<AV監督> 著. 文庫ぎんが堂)。
以前この本を手に取ったときの感想を、ブログにちょっと書いてみました。
今回は、本の中身について、特に印象深かったことについて書きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(p.94. p.106~p.108.より、一部抜粋引用)ーー
男たちのインチキ自己肯定とは、
社会や仲間内が許してくれることで、「自分自身に深い疑問を持たないでいられる状態」のことだと言ってもいいかもしれません。
たとえ「インチキ」であったとしても、自分をごまかすことができれば 自分にウソをついていることに自分で気づかないでいられると 相手をも、 ごまかせてしまうところがあるのです。
そういう男性たちは、無自覚にせよ「自分のあり方は正しい」と信じることで、自分の心の穴を埋めようとしています。
自己受容してない女性は、男の「俺は、まちがっていない感」に振りまわされて、心のどこかに違和感があったり疑問や苦しみを感じたりしていても、
まさか「彼の自己肯定がインチキだ」とは夢にも思わず、自分の感覚を無視してしまうんです。
そして、さらに自己否定をくり返し、おたがい無自覚な「支配・被支配の関係」に陥ってしまう。
「インチキ自己肯定」をしている男ほど、他人を「支配」したがるんです。
自信満々で他人を支配しようとしている人を見たら、「この人は、本当は自己受容できていないんだな~」と思って、間違いないでしょう。
そういう人は相手のことを支配できなくなると、こんどは相手のことを徹底的に否定し始めます。他人を否定するということは「自分を受け入れてない」証拠です。
自己受容している人は、愛せない他人のことは(自分に迷惑がかからないかぎり)ほうっておくことができるからです。
そして、じつは「インチキ肯定している女」も、います。彼女は自分の子どもを支配しようとするのです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(一部抜粋引用終わり)----
まさにズバリその通りって感じですよね。
うちの両親なんて、無自覚な「インチキ自己肯定」人間そのもの。
高度成長期の恩恵を受けた父親は、感情的かつムラがある人間であるにもかかわらず、たいして職に困らず。
おまけにイケメンだったので、オンナどもはそのルックスに瞬殺されて、メロメロ。(心の中ではヨダレデロデロ)。
父親が母親のことを外でグチろうものなら、「アナタの奥さんは、アナタの美しさに嫉妬しているのよっ!」って、堂々とほざくオンナあり。(それを真に受けて、さらに調子にのる)。
退職してからも、毎年のようにバレンタインデーチョコを送ってくる、オンナの部下もいた。
男の部下たちはおそらく、父親の気性の激しさや傲慢さにうんざりしつつも、年功序列な会社だったので、何も言えず...。
あわほの学校のオンナ教師どもも、父親のルックスに骨抜きにされ、「アナタは娘さんのこと”よく分かっている”イイお父さんですね」って、口を揃えてほざく始末。
(”よく分かっている”の内容が、「娘は整理整頓がうまく出来ないので、学校側に迷惑をおかけしております」ってことなので、意味の無い内容である。
「学校で孤立していることや、皆に嫌われていることをちゃんと指摘できるオンナ教師はいなかった」。また、デレデレモードに入っているため、勉強の成績が良いことだけ<ホントはそれほど良くはない>を、過剰に褒め称えたりした)。
こんな感じで、確固たる「インチキ自己肯定」完成。
ーー
求人広告のどぶ板営業で、トップセールスだった、うちの母親。
得意先は、ブラック企業の個人事業主で構成されていた。(ホワイト企業は人があまり辞めないので、そもそも求人広告の得意先にはならないのである)。
ブラック企業経営者は、母親とよく性格が似ており、バイタリティに溢れ、アタマの栓が何本も抜け落ちているDQNな輩ばかり。
「アナタは人の気持ちがすごくよく分かる人ですね」と、ブラック企業経営者から頻繁に褒め称えられ真に受けていた。
ホントはアタマの栓が抜けたもの同士、スピリチュアルな次元で共鳴し合っているだけなのに。
(母親が人と話すのを聞いていると、「チョー適当に人のハナシを聞き流しているくせに、それでいて、相手のハナシが一区切りついた時点で、深く相槌を打っているだけ」)。
ともあれ、そう得意先から言われ続けることで、「人の気持ちがすごく分かる素敵な私」メンタを形成。
そして、男性並みの給料、広告代理店営業職の肩書き、結婚してて子持ち、超イケメンと人に言われる旦那、実家への資金援助。
表面だけ見れば、社会や仲間内の承認を容易に手にしているかのように見えるので、まさに「自分自身に深い疑いを持たないでいられる状態」にあり、「インチキ自己肯定」これにて、不動。
ーー
深く「インチキ自己肯定」している男と女が結びついてできたのが、壮絶な機能不全家族。
互いに自分のことを間違っているなんて微塵も思ってないので、ぶつかり合い・いがみあう。
自分の意見やり方が通らない&承認されないと、力ずくで無理やり相手を支配しようとし、
支配できないとなると、暴力や口汚く罵り徹底的に潰すことで、相手の上に君臨しようとする。
家庭内ではその光景があたりまえ。
なので、家庭で支配された者は、自覚のないまま両親と同じような他者をどこかで求めてしまい、学校生活からして痛く傷つきまくる。
傷ついた心を、気立ての良い人間にぶつけてしまい、またとない良好な人間関係を逃してしまう。
「インチキ自己肯定」している親は、自分の家庭の問題点すらまともに認識できないので、子どもがホントに困っている学校生活の問題点なんて、地球外で起こっている問題のごとく認識できないのある。
ーー
最後に、「インチキ自己肯定している女」は、子どもを単純に支配しようとするだけでなく、ベッタリとしたタチの悪い依存の仕方をして、社会不適応ニートをつくり出します。
で、子どもが社会不適応ニートに成人すると、「甘やかし過ぎた~!」って、自分の欠点を全部棚上げして、ほざきます。
男の「インチキ自己肯定」よりもっと恐ろしいのが、その女バージョンである。
そこは、
ぽちっと!”
毒親の吐き溜め”になっていますよね。
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