2014年7月16日(水)
どうも、堀江貴文の「ゼロ」(ダイヤモンド社)をkindleで購入し、引き続き「刑務所わず。塀の中では言えないホントの話」(文藝春秋)を買ってしまった、あわほです。
ホリエモンの本は、とかくシンプルで、すごく読み易い。
起業家で、イケイケドンドン、ポジティブ、働きマン。
リア充を絵に描いたような、ホリエモン。
かたや、ダメニート、後ずさり、ネガティブ、働きたくなーい。
引きこもりを地でいっている、あわほ。
平たく言えば、”勝者”と”敗者”の縮図。水と油。(苦笑)。
けど、発達障害者&ニートの欠点をあぶり出すのには、結構考えさせられる本かも......。
ーーーーーーーーーーーー以下、「ゼロ」より一部引用抜粋ーーーーーー
物事の出発点は「掛け算」ではなく、必ず「足し算」でなければならない。まずはゼロとしての自分に、小さなイチを足す。小さく地道な一歩を踏み出す。ほんとうの成功とは、そこからはじまるのだ。
失敗して失うものなんて、たかが知れている。なによりも危険なのは、失うことを怖れるあまり、一歩も前に踏み出せなくなることだ。これは経験者として、強く訴えておきたい。
会社を失い、大切な人を失い、社会的信用を失い、お金を失い、ついでにぜい肉まで失った。心身ともに真っさらな「ゼロ」の状態だ。久しぶりに経験するゼロの自分は、意外なほどにすがすがしい。
ー
成長のサイクルに突入しよう。
人が前に進もうとするとき、大きく3つのステップを踏むことになる。
①挑戦......リスクを選び、最初の一歩を踏み出す勇気。
②努力......ゼロからイチへの地道な計算。
③成功......足し算の完了。
このステップを着実に踏むことで、小さな成功体験が得られる。
そして小さな成功体験を重ねていった先に、成長がある。これはアスリートからビジネスマンまで、すべてに共通する話だ。僕自身、このサイクルを高速回転させることによって成長してきたという自負がある。
努力という言葉には、どうしても古くさくて説教じみた匂いがつきまとう。できれば僕だって使いたくない。でも、
挑戦と成功の間をつなぐ架け橋は、努力しかない。その作業に没頭し、ハマッていくしかないのである。
努力の重要性を説くなんて、ホリエモンらしくないだろう。
地道な足し算の積み重ねなんて、ホリエモンには似合わないだろう。
けれど、これが真っさらな「堀江貴文」の姿なのだ。
ーーーーーーーーーーーー引用抜粋終わりーーーーーー
こんな高尚なことをお口になさるホリエモン様に対して、発障当事者が必ずと言っていいほど口にするのが、
(a )「我々は幼少時から、普通の人がつまずかないところで常時つまずいてしまうので、小さな成功体験がちっとも積み重ねられない」ってこと。
つまり、<努力......ゼロからイチへの地道な計算能力>の欠如、ってやつですな。
発障児は、学校や人間関係においては、出来ないこと、分からないことだらけ。
あらぬ勇気を振り絞って何かすれば、現実的思考能力&動きが超しょぼいので、いつも的外れなKY。ないし、ヘマをするばかり。
行動を起こせば起こすほど、”自信”のもととなる”信用”をますます失い、教室や社会の隅に押しやられまくる。
また、発障の社会不適応者(特に、非療育世代)の親って、「自分の子どもがホントに困っていることに全く気づかず、子どもにチョー高望みばかりさせてきた」人が多いような......。
発障の子どもの将来就きたい職業が、本人の能力を大きく超えて現実離れしているのも、そのあたりが問題。
「大人になれば、小さい頃苦手だったことも、カンタンに出来るようになる」。
(例えば、小学校の算数のテストで、たまたま計算問題よりも文章題が出来ているのを見て、針小棒大に)、
「いつも、アンタは、人が出来ないような難しいことばかり出来て、人が出来るカンタンなことが出来ひんなあ」と、勝手にあらぬ妄想を膨らませ、毎日×毎日、口癖のように、何年も何年も言い続ける。
(塾では、一番下ッ端のクラスでモロ落ちこぼれ。そんな悩みには一向に耳を傾けず、塾サボリをなじり、凄まじい暴力を行使するだけ。おまけに、知能テストでは数的処理全滅)。
これじゃあ、社会の中でも学校の中でも、<ゼロからイチへの地道な計算能力>が全く身につきませんのう。
先天的+環境的+社会的要因の、負のトリプルコラボ。
ー
(b)「ドンで不器用で出来ないことだらけなりに、努力や工夫は人一倍している。それでも、周りのスピートについていけず、気づくと、いつもクビ」ってのも、ノンギフテッド発障者共通の大きな悩み。これは、我々の<挑戦・努力・成功>を<高速回転>させる能力が先天的に欠如している、のが一番問題なのであろう。
療育世代でも、この問題は殆んど解決不能らしい。
なんせ、このあわほは子ども時代、毎日のように自転車に乗る練習をして、他人に自転車をぶつけまくり、怒鳴られまくり、転びまくり、ケガしまくり、青アザ多々あり、少しばかり乗れるようになるまでに、5年ほど。
(早く乗れるようにならないと、かっての友が遠出できないのを嫌がったので、死にもの狂いで頑張ったつもりなのだが)。
スケート場開催期間、土日祝ごとにひとり足繁く通い、普通に足を立てて滑れるようになるまで、4年ほどかかった。
(それ以外は何も出来ないし、今では、滑り方を完全に忘れてしまった)。
発障ノンギフテッド、心からそれを望み、自主的に精進を重ねど、信じられないほど超アナログなトロさ。
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とうやら、我々の大半は、ホリエモンの言う”成功”ってやつに、
ぽちっと!見放されているっぽい。(哀)。
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