発達障害である"あわほ"が、日々の思いや過去の出来事から考えたことをつづります。同居人であるオカメインコ♂の"のぶりん"も時々登場します。 当ブログはリンクフリーです。
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どうも、生理終了と同時にに近くの銭湯(400円デー)に行き、つぼ湯に長時間つかり過ぎた結果、逆に身体を冷やしてしまい、目下ウツと体調不良で寝込んでいるあわほです。
今現在、少し体調が回復してきたので、アクセス急落につきお尻に火がついているこの危ういブログを更新します。
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数カ月前、TUTAYAの古本コーナーでふとこんな本を見つけた。
「私には女性の排卵が見える 共感覚者の不思議な世界」(岩崎 純一 著・幻冬舎新書・2011年)
著者の岩崎氏は、1982年生れ・東大教養学部中退・独男。
ぱっと表紙と中身を一読したところ、ASのニオイがプンプン漂ってそうに感じ、ソク衝動買い。
「コイツASなんだろうな、男子でこういう特殊能力を先天的に持っていると、さぞかし学校で壮絶なイジメに遭ったんだろうな」などと、悪趣味にもあわほは興味津津。(ウキャッ~!)
また、慢性的な生理不順に終始悩まされ、自分の生理すら全く予測不能で、パンツは毎度ながらアチャ~、生理痛を感知する機能も鈍なので、気づいた時にゃ生理痛も悪化。
「生理なんてなくなってしまえばいいのに!」というアスカ・ラングレーの名ゼリフ(エヴァンゲリオン)にいたく共感する一方で、予期できるようになることにより、生理痛緩和を願うあわほ。
そんな切たる願いを込めて、本を読み進めたのであった。
残念ながら、岩崎氏は定型で、イジメに遭った期間も、小5時の1年弱という短期間。(チェッツ!)
まあ、そんなチンケなあわほ自身のスーパーひがみ根性は取り合えずわきに置いておくとして...。
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ここはあわほの予想通りっていいますか、女性の排卵を先天的・感覚的に察知できる能力は、定型男子より、AS男子の方に断然多いらしい。
「私は学者ではないから、色々な方々と出会って体で感じた確信でしか言えないが、この性的感覚を持つ男性のほとんどは、おそらくはいわゆる知的・言語障害者や自閉症者や「知的障害なき自閉症者」とも呼ばれるアスペルガー症候群者であり、いわゆる健常者として社会生活を送っている私のような男性は稀であるという気がする」(p・37)
「私の中に生じ始めたのは、この感覚自体の大変さではなく、この感覚の感動を周囲の男性と共有できない苦悩だと言えると思う。」(p・20)
この本には、岩崎氏の誰にも言えず、人知れずこの能力を持つ苦悩に、ただひたすら悩まされ続けられていた日々の記述が、随所に見受けられます。
「活動範囲の狭いそんな生活の中、周りの女子生徒や電車内の女性の性周期が見える感覚は相変わらず持っているわけで、相談するにしても、すぐそばの家族や友人に言うか、自分一人で心に溜めこんでおくか、どちらかの方法をとらざるを得なかった。そして私は、一人で心に溜めこむという方を選んだ。」(p・18)(思春期の回想)
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ですから、AS男子諸君!
もし諸君たちのなかに、岩崎氏と同じく、女性の排卵(生理)周期を先天的に感じる能力をお持ちなら、それは諸君が、他の男子たちよりもエロイってわけでも、感覚が狂っているというわけでもございません。(キリッ!)
むしろ問題があるのは、西洋文明の流入によりこの感覚が退化してしまった、多数派の定型男子の方なのです。(とはいうものの、半ASであるうちの夫も、数多くの定型男子同様、この感覚が退化してしまったみたいなのですが)。
もっともあわほ自身、AS男子諸君のブログを長年巡回しておりましても、「女性の排卵が見える能力を持つ悩み」を一回も見たこともないので、たぶんこのような能力を持つAS男子諸君はこの類の悩みを、ブログにも一切書けず、独り苦しみもがいていたことでありましょう。
なので、もうこのようなことで悩むかなれ。AS男子諸君! 君たちのその能力は、忌み嫌うものではなく、先天的なとても素晴らしいものであるぞよ。(BY あわほ)
(岩崎純一氏はご自身でブログを開設しており、同じ悩みを持つ男子たちとも交流をはかっているようです)。
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で、「女性の排卵は見える感覚とは、いったい全体どのようなもの」であるのか。(以下、P,16より一部抜粋引用)
「実は、今現在では、女性の性周期を「肌で感じてしまう」ほどの敏感な感覚は衰えてきて、ほとんどの女性の顔や肌を「目で見て初めてわかる」状態が主になりつつある。しかし、小学生の頃は、女性の性周期を感知するのに、ほとんど目視を必要としなかった。衣服を着た排卵期の女性がそばを通っただけで、自分が女性とは別の方向を向いている場合であっても、排卵を把握できた。また周辺の何人かの女子生徒が初潮を迎えたのも、ごく普通に感知していた。「ああ、来たんだな。おめでとう。なんだか急に、あの子の肌の表面や周りの空気に梅の花みたいな綺麗な模様や匂いが見えて、びっくりしたと思ったら、例の生理ってやつだったのか。でも小学六年生で来るなんて、早いな。今の時代、普通なのかな」などと一人で思いを巡らせていた。」
「それから、小学生の頃は、周りの若い女性の体で月に一度起こる強い色(光)や音や匂いを自分の中では「ぴょこちゃん」と呼んでいた。この「ぴょこちゃん」はいつも、女性たちの生理と生理との間にやって来るのだ。それこそ、のちに知ることになる、いわゆる排卵のことなのだ。「生理」という言葉は知っていたが、まだ「排卵」という言葉は知らなかったというわけだ。」
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このような特殊感覚があるがゆえに、岩崎氏は月経中の女性の近くにいると、自分もその感覚を吸収してしまうため、激しい頭痛や体調不良などの症状に悩まされてしまうらしい。(そのおかげで学生時代は、何度も保健室に逃げ込んだとのこと)。
そんな岩崎氏は、「昔、先人たちが、月経中の女性たちを隔離部屋に押し込んでいたのは、男性までが女性と一緒になって、このような症状に悩まされると、狩りや仕事に大いに支障があったからではないか」ってな、主張をしています。
多くの世の男子たちのこのような感覚が退化したおかけで、女子たちは生理時の行動の制約を受けることが無くなり、めでたし。めでたし。
その一方で、普通の世の男子たちは女子の生理の痛みが全く理解できず、生理で女子が体調不良になると、すご~く不機嫌になる。
いやはや、ぽちっと、困ったものだ。
うちの夫はその最たる典型よ。
ぶちっ。(怒)。
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PS.
男子全体の排卵感知能力が回復すると、現在社会においてひとつの大きな問題である不妊問題は劇的に改善されるであろう。(おまけに不要な妊娠問題からも解放される)。
そうなれば、あわほのような確信的子無しはいったいどのぐらい残っているのであろうか。
たぶん、今現在、岩崎氏の能力が物珍しく感じられるのと同様、そのような社会がまた到来すれば、今度はあわほの方が、超特殊人種になっているに違いない....。
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