2013年10月29日(火)
高学歴ニートはおろか、弁護士ニート・非常勤講師などの高学歴ワープアが社会問題と化している今日この頃。
「お勉強はできたとしても、俊敏性や社会性に欠けていれば、社会でまともにお金を稼ぐことはできないんだよ、バ~カ!」と、どいつもこいつも口を揃えて同じようなことを言いますよね。
いち慢性的ダメ高学歴ニート代表あわほとしては、こういうふうな言われ方をすると、非常にアタマがイタイのは事実。
いや、もっと正確な表現をすれば、あわほと同じような境遇にある人たちがこのようなことを口にすると強烈な共感を覚え、逆に、勉強がさっぱりダメだった奴らがこういうモノの言い方をすると猛烈にアタマに来る。
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でも、”ちょっとそれは違うのでは・・・”と最近思ったりもする。
その理由は主に2つ。
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1)定型であっても、動作性IQ>言語IQの場合、ワープアに陥りやすい。
概して、彼らは勉強が超苦手で大嫌い。
反対に、皆とつるんだり、スポーツ系の部活で汗を流すことは、得意中の得意。
”学校”という場所では、こういう特技を持っていれば、まず困ることはない。
なので、余計に苦手な勉強はしない。
本も漫画やちょっとした趣味の雑誌ぐらいしか読まない。
学歴も、中卒・高卒・短大及び専門学校・Fラン卒ぐらいでストップ。
で、卒業と同時に彼らの射程圏内に入る職種は、概してブラック企業・3Kジョッブ・派遣社員・バイトに毛の生えた職種ばかり。
そうなると、待遇や給与に不満タラタラで長く仕事を続けることができない。
それどころか、転職すればするほど加齢とともに、待遇はどんどん悪くなる。
あわほが7~8年ほど前(20代後半)、地元小中学の同級生(情報通)にばったり出くわして話を聞くと、だいたい皆そんな感じだった。
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少し話が横に逸れますが、さらにもうひとつ痛感したのは、中学卒業時まではかなりお勉強ができた言語IQ>動作IQの定型であっても、高校に入ると、やっぱり勉強がダメになるタイプがすごく多いってこと。
考えらる理由は、a)勉強すれどもすれども全国模試の成績は一向に上らず、不調から脱出することは困難っていう状況 及び b)周りを見渡せば、自分よりう~んとできる奴らがおり、極度のコンプレックスを抱いてしまうという状況 に皆精神的に耐えらえれなくなってしまったということである。
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2)動作性IQ>言語性IQの場合、行動力があり、思いつきで行動するのは得意。しかしながら、深く物事を考えるのも、論理的に戦略を立てるのが極度に苦手。そのため、家庭崩壊を招きやすいという危険性を孕んでいる。うちの母親のIQテストをすると、おそらく結果は、動作性IQ>言語性IQと出るであろう。
彼女は戦時中生まれで、夜間高校時代から27歳で広告代理店に勤務するまで、新聞社の雑用係・化粧品店や宝石店勤務・タイピスト・着物の着付けなどなど、ありとあらゆる職種を経験している。
言うまでもなく、祖母の頭痛の種となったぐらい勉強はできなかった。
おまけに、重度のADHDで注意欠陥大!
「おばあちゃんは、”いつもあの人に買い物を頼むと、さっと買って来るけど、毎回毎回間違った物を買って来て困る”と昔からよく愚痴っていたわ。あの人は注意力というものが全く欠如しているんだよね・・・」とアスペな叔母(うちの母の妹)は今でもぼやく。
しかしながら、思いつき・俊敏性・行動力(動作性IQ)、ADHD暴走超特級型の気性の激しさ・しつこさ、並びに鈍感力を兼ね備えた彼女は、仕事は出来たし、どれも楽しかったとのこと。
彼女は手先が超不器用で事務仕事も苦手。タイピストの仕事も自分には合わなくてすぐに辞めたくせに、「あのころ一緒に仕事した仲間で、今でも仲が良いコがいるねん」って、ご満悦。
広告代理店に勤務するようになってからも、一方通行的な喋りとしつこさで次々と営業先を獲得し、トップセールスとなる。
「あんなんでアンタのお母さんよく営業の仕事が勤まったなあ。オレ、入社以来ずっと営業の仕事しているけど、未だに信じられないよ~。あの人、絶対ひとの話も聞かないし、理解力も皆無だし、一方的に喋りまくってワケ分かんないし・・・」と、アラサー理系営業職・アスペの叔母の息子は、いつも首を傾げながら同じセリフをあわほに言う。
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確かに仕事では彼女の俊敏性や思いつきの行動力(動作性IQ)・ADHD特性・持ち前の鈍感力が有効に作用したのではあったが、家庭を持つと全て裏目に出た。
「人の気持ちが理解できないから、暴言を吐きまくり、周りの人間を容赦なくズタズタに切り裂く」
祖母に”正直がええ”と教えられて、それを文字どおり実行した結果が、この有様。短絡的思考回路の典型例だともいえる。(実は祖母自身もあまり人の気持ちが理解できなかったのだが・・・)
一番酷いのは、異母姉や異母兄のことを、「アンタらは私が産んだのではないから他人や!」と彼らの前でも平然と憎らしくかような暴言を吐き、あわほにも毎日耳にタコができるぐらい同じような主旨のことを口にした。
個人的にもっとも許せないと思ったのは、「オマエは○○小学校でも嫌われ、○○中学校でも嫌われ、○○高校でも嫌われているな。オマエはホント何処へ行っても皆から嫌われるな!」と憎々しげに吐き捨てるように言われたことである(歯を食いしばり、鬼のような形相で。しかも高校寮生活不適応真っ只中だから状況は最悪である)
「生活費と学費さえ出費すれば、やっかいごとにかかわるのは全て免除されると本気で思っている」
なので、あわほが不適応やイジメで苦しもうが知らんぷり。
「そもそも問題解決能力自体が先天的に欠けているので、殊にイジメのことを母に告白すれば、もっと状況が悪化するのがみえみえなので、こちらとしては何も話すことすらできない。」
「家庭問題に関しては、彼女自身が暴力的なので、父親や異母兄のあわほに対するDVを見ていても、恐ろしいほど無反応」
「周りにいるひとの気づかいや思いやりの心に恐ろしいぐらい無頓着で、想像力が微塵も働かない」
異母姉は学費を払ってもらう代わりに、家の家事ごとを受験真っ只中の高2から実家を出る大学卒業時までたくさん引き受けてきたのに、カンシャの”カ”の字もでないほど彼女は、ありがたみを感じていない。
ちなみに異母姉はお土産を実家に送ってきたり、母の日のプレゼントをあげたりしているのに、”自分好みではない”って言って、一蹴。
「彼女の思いどおりの行動を周りがしてくれないと、ヒステリーを上げ、長時間喚き続ける。昔のことも今現状で何かが起きているかのように、暴言・ヒステリー・愚痴を吐き続ける」
「家事をやるにしても我流を押し通そうとする。足りないところは知識でカバーしようとする発想が、皆無」
その結果、家の中はガタガタ。さらに汚れるし散らかる。洗濯物は不潔でシワだらけ。掃除機は調子が悪いを通りこして損壊。焼き魚はいつも焼死体。
ざっと軽く挙げただけでも最低最悪なこの状況。
家庭は見事に崩壊し、両親は離婚。一家離散。
もっとも彼女の問題点はADHD特性の問題も大いに関係していますが、俊敏性や思いつき行動力(動作性IQ)に頼るあまり、知識・知力・洞察力・理解力(言語性IQ)が完全に疎か(若しくは不在)になっているのも、大いに問題があるといえるでしょう。
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つまりあわほが何を言いたいのかというと、動作性IQ>言語IQゆえに、思いつきや俊敏性で行動できたとしても、今の厳しい就職状況の中では、安定した給料や待遇を得るのはなかなか難しいということ。
暴走超特急型動作性IQ>言語性IQだと、たとえ仕事では通用しても、戦略や問題解決能力・想像力・調整力・洞察力が欠けているため、家庭で問題を起こしやすいということ。
最近”動作性IQ!動作性IQ!”と、とかく世間はウルサイので、
ぽちっと!反旗を翻してみることにしました。
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