2013年6月5日(水)
かっての友:「うちの上の階に酷いウツのオバサンが住んでいてさー。布団干したまま何日もほったらかしてて。そのせいで、うちの家のベランダにしょっちゅうダニがぽろぽろ降ってきて、ホント困っているねん!」
あわほ:「そんな人が世の中にいることじたい信じられへんわ!ウツという病気もよく私にはわからないし。それに、人の迷惑を顧みず、布団干しぱなしにして、ダニを人様にばらまく奴の気持ちなんて、もっとわからん。意味不明!」
それから、25年後。
月日は流れ、あわほは、小学生から中年オババになった。
あわほ:「痒い!痒い!痒くて、痒くて、ギョエ~、サイアク!」
ソファの上に座る度ごとに、毎度悲鳴を上げる毎日。
朝、オカメインコののぶりん(♂)をケージから出して、一緒にソファに座ると、30分も経たないうちに、両腕に蚊に刺されたような吹き出物が10個ぐらい出現し、あまりの痒さに悶絶しまくるあわほ。
あまけに、くしゃみが止まらないわ、目も痒いわ、鼻水はじゅるじゅる出るわの、典型的なアレルギー症状。
のぶりん(♂)の脂粉による鳥アレルギーを疑いつつも、ソファーカバーのダニ発生による、ダニアレルギーの可能性も拭えないあわほ。
で、でも、でも、でも、でも、でも・・・・・。
「ソファーのカバー取るの超面倒くさくて、イヤなんだよー!」
痒さと面倒くささとの間で格闘すること、1年。
数日前から吹き出物の数の増殖と、さらに増幅する痒みに限界を感じ、朝から重い腰を上げて、ソファーカバーを洗濯することを決意。
しかしながら、「普段しないことをする」というストレスに苛まれ、激しい頭痛をきたし、ウツも重なり、2時半過ぎまで寝込む。
6時ごろになって、カバー干しをようやく完了する。
カバーを取ったウレタン地のソファーは、実に快適であった。
だだ、ウレタンにもダニの残党がいたみたいで、背中が少し痒かった。
よくよく考えると、うちののぶりん(♂)も、ズボラな飼い主のせいで、この1年間、羽毛にたらふくダニを吸収したに違いない。
鳥も、ダニが寄生すると、痒くて、痒くて、体(羽毛)をかきまくるらしい。
事実、うちののぶりん(♂)は、ソファーの上にあがると、ちょくちょくクシャミをし、尾羽根のつけ根をくちばしで執拗にカキカキし、空気清浄機の上でもよくたたずんでいるのである。
「うちの飼い主がウツでズボラなせいで、オリのキレイな羽根にもダニがつきまくって、毎日痒くてたまらんわ!ウツでオリ様をダニ病にする人間の気持ちなんて、オリは全くわからん!この大迷惑野郎め!おおまけに鳥アレルギーなんてほざいて、オリ様のせいにしやがって、このロクデナシめが!」と、のぶりん(♂)が、人知れず訴えていた可能性大。
但し、ウツになると嫌でも思い知らされる現実がある。
「ウツも深刻化すれば、理性も周りの人に対する迷惑感も全て、こっぱ微塵にふっとんでしまうのである」
ゆえに、今はかっての友の上に住んでいたウツダニオバサンの気持ちが、かなりよく理解できるのである(もっとも、実際自分がそのような被害に遭うと、怒りまくり苦情を言うけどね)
大人になると、自分が理解したくないことも、イヤでも理解しなければならない現実が多々あるのが、ツライところである。
のぶりん:「オリに同情するなら、ぽちっと!ポップコーンをクリッ!」
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