発達障害である"あわほ"が、日々の思いや過去の出来事から考えたことをつづります。同居人であるオカメインコ♂の"のぶりん"も時々登場します。 当ブログはリンクフリーです。
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前回は、奈良・母子3人放火殺人事件を例にとって、犯罪者となってもエリートで、頭が良くて、模範的で、きょうだいの面倒見もいい優等生が、いかに世間の同情をかいやすく、またそれ故に刑の情状酌量を得られやすいのかという話をしました。
今回は、その奈良のエリート少年と全く逆の場合。
つまり、犯罪者が底辺の貧困家庭出身で、低能で、酷いイジメを受けるほど嫌われ者で、離職を繰り返し犯行時は住所不定無職の男は、いかに世間から忌み嫌われ、それ故に刑の情状酌量からも無縁であるという話です。
例としてあげるのにもう恰好のネタといえるのが、2001年4月30日に東京都内で起きた、レッサーパンダ帽男殺人事件(詳しくはこちらをクリック)
この事件もかなり衝撃的だったので多くのひとの記憶の中にまだ残っていると思いますが、なんせ今から12年も昔の話なので、少し概要を説明したいと思います。
東京都内でレッサーパンダ帽をかぶった当時29歳無職の男が、通りすがりの短大生を突然自らの衝動にまかせて通り魔的に刺殺。その直前にも別の通りすがりの女性を刺殺しようとしたが、こちらの女性からは傘で反撃され未遂に終わる。
この男には置き引き・強制わいせつなどの前科4犯がある。
それでちょっとやっかいなのが、この男には1・もとより軽中程度の知能障害があり養護学校を卒業しているということと、2・犯行後の診断では広汎性発達障害の診断が下ったということ。
裁判では、その2点をめぐり被告の責任能力有無が争点となりましたが、判決では「弁護側が主張するように、被告が広汎性発達障害に当たるとしても、完全な責任能力を有していたことは明らかだ」として無期懲役。
エエ~ッ! ちょっとオカシクない~、これ? 比較すると、
奈良のT学園の高校生は未成年ながらも、放火で3人の命を奪っておきながら、判決では「殺意はあったが、程度は低い。父親の暴力を受けた生育環境が非行に走らせた要因の一つで、広汎性発達障害の影響が強く現れている。保護処分によって、矯正、改善の見込みがある」として中等少年院送致とする保護処分。
だってー、
同じ広汎性発達障害の診断が下ったとはいえ、知能が高く頭脳明晰なT学園の少年が、「殺意はあったが、程度は低い」ー死者3人
かたや、知能障害者で精神が未発達、おまけに29歳になっても超簡単な文字や文章すらろくすっぽ正確に書けない男が、「完全な責任能力があることが明らかだ」ー死者1人
ー
少年の父親の行き過ぎたスパルタ教育が原因であるとして、裁判所は「父親の暴力と発達障害の相関性」を肯定
かたや、知能障害者者の男は、幼少の頃からアル中・パチンコ狂で甲斐性ナシの父親から絶えず暴力を振るわれ続けていた。就職先では前歯を全部折られるような酷いイジメを他者から受ける(障害者手帳は就職に差し支えるという親族の助言により破棄)ー裁判所、「とくに言及なし」
ー
家を全焼させ死者を3人出した、父親が医者で、本人も(発達障害者といえど)知能が高く頭脳明晰、おまけに家にお金がある少年に対して、裁判所は「保護処分によって、矯正、改善の見込みがある」
かたや、死者は1人で、父親がDVのプータロで、本人は(発達障害者らしく)超低能で、家は中卒の妹が一家の家計を支えなければならないほどの極貧の男に対して、裁判所は「完全な責任能力ありの無期懲役」
ー
結論:世の中刑罰も、年齢および、血筋がエリートか否か、知的か低能か、教育水準が高いかどうか、模範的な性格か否か、金持ちが貧乏人か、で、大いに左右されてしまいます。
私見:あわほもスペックやバックグラウンドにおいては、T学園の少年よりも、残念ながらレッサーパンダ男により近いと認めさるをえまぜん。そうでありながら、同族嫌悪のなせる業か?またまた現実逃避のなせる業であろうか?レッサーパンダ男には生理的嫌悪感がわき、T学園の少年には逆に同情の念がわいてしまうのです(哀)
将来の危険性:T学園の少年は更生の余地があると多くの人の主観に訴えてきますが、レッサーパンダ男に対しては更生への期待を全く抱けず、将来の危害だけを強く感じることでありましょう。
身も蓋もない大結論:犯罪に関しても人間は生まれながらとてつもなく不平等である。
今日は、手放しでギフテッドばかり称賛する無批判野郎どもにぽちっと!一緒に酷な現実を知らしめてやりましょう!
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