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発達障害あわほの日記

発達障害である"あわほ"が、日々の思いや過去の出来事から考えたことをつづります。同居人であるオカメインコ♂の"のぶりん"も時々登場します。 当ブログはリンクフリーです。

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犯罪者でも良い子の方が悪い子よりも断然得をする(前編)

2013年4月24日(水)



先日ちょっと思うところがあって、奈良・母子3人放火殺人事件(詳しくはこちらをクリック!)をググってみました。

これは2006年6月20日に、当時奈良のエリート進学校T学園に通う高1の男子生徒が、成績の伸び悩みと父親からの度重なる暴力に耐えかね、家を放火し、継母と腹違いの弟と妹を死に至らしめた、何とも悲惨でセンセーショナルな事件でございました(事件後この少年は広汎性発達障害と診断された)

この事件はあまりにも強烈で、私自身も両親の過剰な期待と父親の暴力、母親の告げ口行為による父の暴力行為のエスカレートに苛まれながら大人になった人間なので、当時そのニュースを耳にするなり、この少年にいたく同情してしまいました。

また、この少年が優等生かつ弟・妹の面倒見もよく、周りからの評判も非常に良かったことから、世間からも同情の声が数多く寄せられ、T学園の生徒や保護者・卒業生を中心した少年の情状酌量を求める嘆願書が提出されたことも、マスコミの話題にあがりました。

当時、思いっきり感情移入をしながらそのニュースに見入っていた私の横で、夫は皮肉っぽく笑いました。

「犯人の少年がエリートで優等生で周りからの評判が良かったからって、世間の同情をかいまくるのって、何だか変じゃない?普通犯罪を犯すのは、もっと悲惨で救われようのない奴らばっかりなのに」

思いがけぬ夫のその言葉にギクリとして、続けて「自分がもし、その少年と同じような犯行に及んでいたとすれば、どうなっていたのか?」を考えて、思わず背筋が凍ってしまいました。

実は私自身両親(とくに母親)をことのほか憎んでおり、「殺してやりたい!」「この世に刑法がなかったら心おきなく母親を殺せるのに!」と、何度心の中で思ったのかはもう数えきれません(実際には刑務所に入るのが嫌で犯行には及ばなかったのですが)

そして、もし仮にちょっとした運命のいたずらが起こって、私が犯行に及んでいたとすれば、世の中の私に対する風当たりは、おそらく以下のような感じだったのではないでしょうか。

「あわほという少女は性格と言動に常々問題があり、学校では孤立しておりました。また家で好き放題に甘やかされているせいか、自分勝手でワガママ・人の気持ちをうまく察せられない点も見受けられました。本人の努力が足りないのか、親の教育がなっていなかったのかは、判断がつきにくいところではございますが、いずれにせよ、普通のことが普通に出来ない非常に困った少女でありました。このような発達未熟かつ幼稚なまま高1まで育ってしまったのだから、今さら矯正して感情コントロール術や社会性を身につけさせるのは非常に困難かと思われます。こういうタイプの人間は、以後も問題行為を引き起こす可能性が高いとみられ、無期懲役が妥当といったところでありましょう」

まあひと言でいえば、私のようにあまり出来が良くなく、為す行動が全て人の目にはただの甘ったれに映る人間が犯罪者となった場合、たとえ当人が家でどんな肉体的暴行を受けようが、精神的暴行を受けようが、だれも同情なんか一切してくれないのです。


かたや、世間にも大いに同情されたこの少年は、裁判長の同情もかったらしく、3人殺害したのにもかかわらず、「殺意はあったが、程度は低い。父親の暴力を受けた生育環境が非行に走らせた要因の一つで、広汎性発達障害の影響が強く現れている。保護処分によって、矯正、改善の見込みがある」と、非常に甘い判決を受けました(注・まあ個人的には大いに同情しているので、判決自体に文句はありませんが)

ここでこの少年に対してちょっと酷な苦言を呈するとすれば、「彼は自力で親の虐待から逃れられる可能性も、他の虐待を受けている子たちよりは、やや高かった」と言えるのではないでしょうか。

彼は優等生で友達も多く周りからの評判も非常に良かった人間です。

だったら、その周りからの評価と持ち前の優秀な頭脳を活かして、まずは自分の力になってくれそうな教師と友達の強力な後押しを味方につけ、さらに警察や児童相談所の力も借りて、父親の暴力から逃げることも案外簡単にできたかもしれません(たとえどんなに父親と継母の外ズラが良かろうとも)

もっとも彼の家は金持ちなので、父親の暴力から逃れられるようにさえ周りが手助けをすれば、後はひとり暮らしをしながら、アタマも良いことだし、彼の人生について彼なりにゆっくりと考えていけばよかったのでありましょう。

同じ発達障害者かつ親に虐待されて育った人間でも、私のように周りの信頼もなく、だたの甘ったれに見える場合は、今現在においても近しい親戚でさえ、親が私に対してふるってきた酷い暴力行為の存在を認めようとしません(父親が20歳の娘を殺すために実家から包丁を取りに帰って、祖父母の実家で包丁を娘の前に突き付けているのを目撃したことがあるにもかかわらず)

結論:犯罪者になってもイイ子は周りから同情を集め情状酌量される。またこういうタイプの人間は、過去に受けてきた虐待の酷さについても、理解と同情を得ることができます。

まあ世の中、下をみればとんでもない底辺があるらしく、次回はその話をしたいと思います。

とりあえず一旦休憩タイムに入ります。皆さんぽちっ!としてから休憩をお願いします。

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プロフィール

HN:
あわほ
性別:
女性
職業:
ニート主婦
趣味:
オカメインコの世話 睡眠
自己紹介:
新しく短文のパーソナルブログ「あわほのグチ&くだらない日常 withのぶりん」をはじめました。上記のリンクからご覧ください。

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