2013年3月16日(土)
どうやら世の中には発達障害者の親のくせに、「自分の子どもには発達障害者とは結婚して欲しくないどころか、交流すらして欲しくない。そいつらのクセが自分の子どもにもうつるから」と、考えている不届き者がいるみたいであります。
もっとも発達障害の遺伝子は強力なので、子どもを持つ事を前提にした結婚は、現実的に色々と問題が生じるので、やはり考えものではありますが・・・。
しかしながら、「発達障害者どもは自分の子どもに悪影響を与えるので全員排除。オマエら全員うちのカワイイ子ども達に近づくな!悪いクセがうつるから。ワタシは定型の子たちとの交流じゃないと我慢ならないのよ!」と考える親どもは、そうじゃない人たちよりも、さらに生きにくく悲惨な目に遭うと、私あわほは思います。
ここで、ペットの犬(ゴールデン・レトリバー)を使った例で話を進めていきましょう(注・あわほ作のフィクションです)
ナレーター:A子が散歩がてら近所のペットショップの前を通りががると、偶然にも店先には、「返品不可、現品限りの大特価10万円!」というタグの付けられたゴールデン・レトリバーが一匹、気持ち良さそうにゴロゴロと昼寝をしていました。A子はその犬のことがふと気にかかり、店員から話を聞いてみることにしました。
A子:「あのう、店先で昼寝している犬のことが気になるのですが・・・。どうしてあの犬はあんなにもお買い得なのでしょうか?通常は20万円以上するので正に大特価ですよねえ。何か不都合な点や事情がお有りなのでしょうか?」
店員:「いえ、特に不都合な点はございません。ただ、来週新しいチワワとプードルが大量入荷するので、場所が狭くなってしまうという事情がこちらにはありまして」
A子:「じゃあ買います」
店員:「そんな早くご決断されて大丈夫なのでしょうか。大特価のため返品不可となっておりますが」
A子:「この仔に出会ったこの日が吉日よ。今は昼寝しているみたいだけど、このままいただくわ」
店員「早速のお買い上げどうもありがとうございました」
ナレーター:A子は満足げにその犬を引きずって店をあとにしました。実はA子はちょっと前からゴールデン・レトリバーの購入を検討していたのである。というのも、A子の隣の家の住人Bは昔から狩猟に長けたゴールデン・レトリバーを飼っており、近くの池で水鳥の狩りを楽しんでおりました。それを何度も目にする度に自然とA子は、「自分もBみたいに犬を使った狩猟を楽しみたい!」いう思いに、駆られるようになりました。そんな矢先、幸運にも大特価セールに出くわしたのです。だだ問題なのは、その犬が思いきり引きずられているのも関わらず、一向に起きなくて、重くて重くて仕方がないことです。それが故に、本来なら10分弱で家にたどり着けるところを1時間費やしてしまい、A子は汗ダクダクの疲労困憊状態になりました。このような状態ながらも何とかかんとか家に辿りついたA子を尻目に、突然ヌッと目を覚ました犬は、突如吠えまくり出しました。
犬:「ワンワンワン!キャイ~ン!キャイ~ン!ワンワンワン!」(repeats)
A子「分かった、分かった。いま餌を用意するから。とりあえずドックフードね」
犬「ムシャムシャムシャ。キャイ~ン!キャイ~ン!ワンワンワン!」
A子「えっ!まだ足りないって!」
ナレーター:こんな調子で犬はエンドレスに餌を要求し続けました。ハム・ソーセージ・パン・スナック菓子・シリアルect...。
犬「グウイ~ン!ブリッ!キュ~ン!パタッ!グカ~!」
A子「えっ!お腹いっぱいになったら、デカイ糞をしてまたグウグウ寝るの~!」
ナレーター:その犬の超グウタラぶりは初日からず~っと来る日も来る日も続きました。その犬は狩猟どころか、散歩すら嫌がり、毎日毎日ガツガツ食べまくって、デカ糞をして、長時間惰眠をむさぼるのみ。とうとう怒りが頂点に達したA子は、ペットショップに殴り込みをかけました。
A子「あの犬特に不都合がないってアンタが言ったから買ったのに、問題大有りじゃないの!タダの超グウタラでどうにもならないじゃないの!」
ナレーター:ここぞとばかりにA子は店員に怒りを延々とぶつけまくりました。困りに困った店員はしぶしぶ、次のような提案をA子にしてみることにしました。
店員:「実は先日元気がよく活発な仔が入荷したのですけど、そこまでおっしゃるのなら、その仔と交換してはみませんか」
ナレーター:ジロジロと新しい仔を見ながら、A子は傲慢にも以下のように言い放ったのである。
A子「いいえ、今うちにいる仔のルックスじゃないとダメなの!性格もべつに今のままでいいんだけど、ただあの超グウタラぶりだけが絶対に許せないだけなの!」
ナレーター:怒りを店員にぶつけまくって幾分か気分がスッキリしたA子。そんなA子の元に、同じく超グウタラ犬を飼っている友人のC子が、犬を連れて遊びに来ました。C子の犬は自分の犬と一緒に並んでいると、双子かと思える程瓜二つ。ガツガツ食べてデカイ糞をして寝るだけ。今後もしょっちゅうこんなC子の犬と顔を突き合わせていると、余計に自分の犬が堕落するという懸念を抱いたA子は、C子にガツンとひと言。
A子「アンタの犬といると、うちの仔がさらにダメになるから、もううちにはそのダメ犬を連れて遊びに来ないでね。迷惑だから!」
ナレーター:いつもは温和な性格のC子もさすがにブチギレ、それ以来C子はA子と絶縁したのでした。一方A子は、自分の犬と隣の住人Bの出来の良い犬とをお近づきにさせたくて、狩猟者の溜まり場である近くの池に、犬をだっこして連れて行きました。しかしながら、散歩すら自足で満足に出来ない超グウタラ犬は、水までもブルブル震えて嫌がるのでありました。
住人B「オタクの犬、水からして怖がっているじゃないの。コイツはダメだ。狩猟犬には全く向かないわ。ワ~ハッハッハ!」
ナレーター:こう言い残して、住人Bは他の仲間たちと合流し、A子の事なんかまるっきり無視で、仲間の犬たちが素早い犬かきで水鳥を仕留め、次々とそれらを口にくわえて運んでくるのを楽しんでおりました。
A子「あの~う、Bさん、どうしたらうちの仔も狩りが出来るようになるのでしょうか?」
住人B「泳げない犬は正直話にならんよ。とっとと諦めるしかないね」
ナレーター:ぶっきらぼうにそうA子に言い残して、住人Bは水鳥をくわえた自分の犬の元へ、スクランブルダッシュで、駆けだして行ったのでありました。おしまい。
このように、発達障害者の子どもがいるくせに、同族を排除したがる一方で、ヘンに定型に取り入ろうとばかりする奴らは、結局誰からも相手にされなくなるのではないのでしょうか。
さらにひと言つけくわえるなら、物心ついた時から一緒にいる家族のクセは確かにうつりやすいのですが、友達のクセがうつるなんて事は、私あわほにはあまりなかったように思います。
友達や恋人関係でも一番怖くてやっかいのは、バカでなおかつタチの悪い相手の品性及び価値観や考え方に、自分自身が支配されてしまう事。
そうならないためには、まず自分自身の核となるものをしっかりさせる事が、何よりも先決だと思います。
「それを差し置いて、同族批判ばかりしたがる奴らは、こっちから願い下げじゃ~!」と、私あわほと同じ思いの方は、ぽちっと!激しく怒りを表明いたしましょう。
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