2013年1月27日(日)
「ただお金を稼ぐだけではなく、人の役に立つ仕事をしたい」
う~ん、これはなにも若者に限らず、いや世代に関係なく、出来ればそうしたいと思っている人が多いとは思いますが。
しか~し!最近の若者はさらに進んで、「ボランティア的・NPO的な仕事」と語尾に付け加える人も増加しているみたいですね。
この風潮を反映してか?安倍総理の「事業仕分け廃止・緊急対策公共事業に20兆600億円で60万人の雇用創出」というばらまきが、一般的に支持されている今日この頃。
これではさらに赤字国債が増大し、利益を出さない不用な団体及び能ナシ事業主・ついでにすぐに廃墟化する不用な建造物が増えまくるのも目に見えて明らかですよね。
その結果長期的な経済発展にはつながらず、さらなる増税だけが加算される日本の将来(キャア~!頭イタイ!)
資本主義経済である以上、事業は民間に委ね、互いが競合しあい市場のバランスを取っていくことでしか経済発展が見込めないのに、その原理を全く分かっていらっしゃらない安倍総理サマ。
安倍サマは社会主義を取る経済が全て悲惨な運命をたどった事をご存知ないのだろうか?
まあ政治のことはともかく、今の20~20代中盤の若者が概してボランティア・NPOという言葉に非常に弱いのが、30代中盤の私あわほオババとしては非常に気になるところであります。
ボランティア活動・NPO活動・援助活動は結構人の役に立っていることは事実ではありますが、一方非常にタチの悪い側面があるという事は意外と知られてはいないのです。
簡潔に言うと、善から出た好意や行動が、相手の自立や成長、しいては国の成長を阻み続けているという事実を。
かつ私的援助においては、人間の好き嫌いというエゴに大きく左右されているという事実を。
「ボランティア活動・NPO事業・援助活動」といえば、まずアフリカ支援を思い浮かべる方も多いかと思います。
ガリガリに痩せて飢餓状態にある子どもやHIV感染・内戦で親を失った孤児の映像は、皆さん小さい頃からテレビでお馴染みですよね。
アフリカには欧米をはじめその他日本などの先進国の巨額援助が集中しているのですが、国は全く発展していないどころか、援助のせいでむしろ野蛮化しているのであります。
アフリカの独裁政権の君主や親族は過去の植民地化を盾にして巨額の援助金をむしり取り、その大半を自分のふところに収め、役人は庶民に回すべき援助金及び物資をネコババ、教師は生徒の奨学金を強奪、医者は薬や抗生物質を密売人に売りとばし、病人のいる家族は薬や抗生物質を運よく受け取れたとしてもそれを病人に渡さず密売人に売りとばし食費にかえる。支援者が井戸を掘っても、翌日には部品を解体し、売りとばして自らの食費にかえる輩がいるとの事。
独裁者にしてみれば、自分が何の苦労をしなくても、過去の侵略をだしに巨額の援助を諸外国から引き出せ、いつまでも権力の座に居座っている事ができるので、永遠に自力で国を動かしてよくし経済発展をしようという気にはなりません(注・アフリカの話は、chikirin日記
「アフリカが発展しない理由」を参考)
アフリカの例にとどまらず、世界の歴史を見ると、善から出た行為が後々悲劇的な運命をたどる例は枚挙にいとまがありません。
ローマ時代のディオクレティアヌス帝(元軍人)の軍人待遇UPによるキリスト教軍人の暴走・社会主義国家の誕生と大量虐殺・戦後補償をいつまでも日本に請求し続ける韓国・発達障害支援を盾にワガママを増幅させ障害のイメージをさらに悪化させる一部の困った発達障害者及び生活保護者たちect...
NPO事業においては、何の経営努力をすることもなく、成果を上げずに、ただただ支援金をむさぼっている事業主がたくさんいるとの事(全てがそうだとは言えませんが)
次に、私的援助市場には人間の好き嫌いや、エゴに左右される競争原理が働いています。
私的援助で強いのはなんといっても純真無垢で非のない子ども(特に教育分野は最強)
逆に弱いには障害者・ホームレス・お年寄り。
ちきりんさんの超鋭い見解によると、子どもの中でも一番強いのはカンボジアの子どもらしいのです。
その理由を要約すると、カンボジアは同じアジアだということで他の地域の子より身近に感じられ、かつ中国みたいに何となく嫌じゃないし、また日本みたいに自分との距離が近すぎたりしないので、丁度イイバランスを保っているという事になります。
距離が近すぎれば援助のイメージを悪くするような実態が色々と耳に入ってきて、援助するのが嫌になるとの事(注・ボランティアの私的援助市場はchikirin日記「
私的援助にみる市場原理」を参考)
最後に、弱者救済活動をやっている人が権力を持つと、元からの権力者とつるんで弱者叩きに回る非常にたちの悪いケースがあります(旧ソ連等の共産党の歴史がその典型)
年越し派遣村のボランティアで有名になった市民活動家の湯銭誠は管直人により内閣参与に抜擢されると、企業の正規社員のさらなる保護を求める正規社員の利益団体である日本労働組合総連合会と同じ主張をはじめたのです。
正社員の保護を強化するということは、雇用の流動性を阻止することにつながり、よって従来支援していたホームレスの利益に相反するになります。
ボランティア・NPO・援助というのは非常に聞こえがイイのですが、その下にはグロテスクな大人の政治的事情や好き嫌い感情・エゴ・資本主義社会の競争に敗れた弱者の利用されやすいルサンチマン(ex.湯銭誠)などが潜んでいるのであります(湯銭誠については「日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門」-藤沢数希著・あとがきを参考)
これらの要素をちゃんと意識することなく、ボランティアやNPOに憧れを抱く若者たちは危険かつ何だか危ういと、あわほオババは危惧しているのです。
世のおせっかいオジサン・オバサンたちはそんな若者に警告を発すべく、ポチッ!とご協力をお願いしま~す!
スミマセン、これも立派なボランティアですよね・・・・(説得力まるでナシなあわほオババ)
にほんブログ村
にほんブログ村 [3回]
PR