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発達障害あわほの日記

発達障害である"あわほ"が、日々の思いや過去の出来事から考えたことをつづります。同居人であるオカメインコ♂の"のぶりん"も時々登場します。 当ブログはリンクフリーです。

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「愛情不足」より「愛情ボタンのかけ違い」の方が実は恐ろしい

2012年1月12日(土)


発達障害に対する理解が非常に乏しい安倍晋三が内閣総理大臣になったことで、発達障害当事者及びその周辺から大ブーイングが起きているみたいです。

その安倍氏が会長を務める「親学推進議連」という団体は、昨年「発達障害になるのは親の愛情不足だ!」などと叫んでいたため批判をかいまくり、慌ててその文言を撤回するという不祥事を起こしました。

確かに発達障害というのは先天的脳機能障害がベースになっているため、親の愛情云々でさらっと問題が解決されるような生易しいものではありませんね。

しかしながら、いつの世でも子どもに何らかの社会不適応が起こると、「何でもかんでもすぐに親の愛情不足のせい」にされてしまいます(発達障害児に限らず不登校児でもニートでも)

う・・・ん、でも・・・、発達障害やその他諸々の精神障害や社会不適応を本当の意味でこじらせてややこしくしているのは、親の愛情不足ではなくて、むしろ親の愛情のボタンのかけ違いだ!というふうに私あわほは常々思っております。

これまであわほは色々と愛情が薄かった親に育てられて苦労した人たちの話を、直接ないし間接的に聞いたり、また本でも読んだりしてきました。

まあ親の愛情が薄かったがために精神障害を引き起こし苦しんだ人たちも中にはいるみたいなのですが、「皆さん意外と社会適応は良好で特に問題なくサラリーマンやOL稼業などででちゃんと生計を立ている人が多いよね」と、いうのが正直なあわほの感想です。

愛情薄な親に育てられたというデメリットがあるにもかかわらず社会適応はまずまず良好な人たちに比べ、このあわほときたら何と出来の悪い社会不適応児であることか・・・

言うまでもなくあわほには先天的脳機能障害である重度の発達障害があるので、どんなイイ育て方をされたって、定型の皆さまと同じ労働条件で働くことには無理があったと言えるでしょう。

このような痛く厳しい現実を差し引いても、あわほの二次障害や社会適応の悪さは、度を超えて凄まじいものがあります。

物心がついた時からあわほは母親の体臭・匂い・声・体型・足音・筆跡など、もうありとあらゆる要素に身の毛がよだつような極度の生理的不快感を覚え、彼女があわほのいる祖父母の家に来る日は地獄で、ましてや彼女の住む家に強制連行される週末なんて、まさに血の池地獄か針池地獄辺りを終始彷徨っている感じでありました。

殊にうちの母親というのは昔から人の気持ちが全く分からなくて、おまけに「自分は人の気持ちが全く分からない人間である!」という自覚が微塵もありません。

そんな彼女はこのあわほが祖父母の家に帰りたくて泣き喚いていても、全く意に介しませんでした。

それどころか、「うちの子が祖母を求めて泣き喚くのは、自分が仕事が忙しくて構ってあげられないからだ!」というふうな大きな誤解を、つい最近までしておりました(たぶん今現在においても)

またあろうことか、彼女は人の気持ちが全く分からないくせに、グロテスクな母性丸出しで変に子どもにかかわり、いらぬ口出しや手出し、おまけに人の生理的嫌悪感を増幅させるだけのド下手な家事をして、さらにあわほの精神を錯乱させました。

彼女からすれば、「自分は母親なので、率先して子どもにかかわるべし!世間ではそうすることが当然求められているから、自分もそうする」と、いった感じであります。

さらに彼女の中には知らず知らずのうちに、「こうして自らを犠牲にして率先して子育をしてやっているんだから、見返りは大きくて当然。うちの子は自分が成し遂げられなかった以上のデカイ成功を収め、華々しい人生を送る予定になっているのよ!」という感情が芽生え、それがだんだんエスカレートして狂信的な信仰のようになってしまいました。

このチンケな信仰心が強まれば強まるほど、子どもの実態からはさらに遠のき、また彼女は遠のいている原因について何一つ考えようとはしなかったため、「なんで思うように育ってくれないのかしら!なんで自分が望むものをうちの子は何一つとして手に入れてくれないのかしら!」と、いうふうな苛立ちだけがどんどんと加速していきました。

はっきり言ってこんな母親なんか、人生の始めからあわほの目の前に存在しないほうがよほど、いや、超のつくほど幸せでした。

勝手に無責任に子どもを産んだだけでなく、変にかかわってきてひとの精神を錯乱させ、おまけに生育過程で一方的に過剰な期待をして子どもを追い詰め、おまけに自分の期待に沿うような出来の子じゃなかったら、プライドも精神もズタズタに切り裂くうちの母親。

重度の発達障害でなくても、こんな愛情のかけ違いが凄まじい母親に育てらてた時点でもうお先真っ暗です。


結論的に言うと、愛情のない人間に愛情を持たせるのはそもそも無理があります(そもそも本人の辞書には「愛情」なんて文字載っていないんだからね)

それでもさらにたちが悪いのは、「愛情のない人間に無理矢理愛情を持て!」というふうに仕向ける世論です(この世論のせいでたくさんの出来の悪い母親に苦しめられている人たちがあとをたちませぬ)

世論を正しい方向にもっていくのなら、「愛情がない人たちが不幸にも子どもを産んでしまった場合は、極力子どもにかかわらないように努力し、また過剰な期待を子どもにするな!」であります(昔からコトワザにある「親がいなくても子は育つ」というやつですよ!)


最近では就職出来なくて自殺する大学生たちがあとをたたず深刻な社会問題となっておりますが、彼らの自殺の主たる原因の一つには、「親の過剰な期待に沿えない自分には全く価値がナイ!」といった思いがあるのではないのでしょうか。


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無題

発達障害の方が自分で発達障害と言ったり、何かと母親と発達障害のせいにしない方が良いですよ。
私なんかは親に対して好きも嫌いもなくて既に記憶から消してますよ。
あの方達がコンタクトをとってきても関わるのがウザいから無視しますしね。
私の頭の中では存在しない人達です。
友人や会社の仲間が私にとって大事だからね。

Re:無題

>レイナ様
親子関係は発達障害・定型発達に関係なく色々と難しいものですね。
しかしながら、うちみたいに両親も子も発達障害の場合、だだの仲の悪い親子よりもより深刻な問題を抱えることが多いのも事実です。
発達障害者の脳は先天的に定型とはかなり異なっているため、普通の常識では考えられないトラブルが異常発生します
それらはホント通常の理解を超えているので、なかなか普通の皆さまには想像しづらい類のものかと思われます。

  • あわほ
  • 2013/01/13(Sun.)

まさに…

まさに自分の事かも知れないと思いました。
子供に良かれとやってきた事は、全て自己満足に過ぎなく、元々周りが出来る事が出来ない息子に過度の期待をし、今まさに息子は壊れかけ、私も息子を受け入れる事が出来ず疲れ果てています。

Re:まさに…

>ぺい様
そんなにご自分をお責めにならさいでくださいまし。
ペイさんは内省力がある分うちの母親とは全然違いますって。
多分、あわほも自分に子どもがいれば、つい感情的になって過度の期待ばかりしているような気がします。
今は昔とは違い発達障害的な不適応による認知も社会的に拡がっているので、いつか必ず息子さんにも生き易い居場所が見つかると思いますよ。
今はしんどくても、ぺいさんの気持ちはちゃんと息子さんに伝わっていると思います。
ホントにバカな母親は当事者の書いた暴言ブログは完全スルーしますからね(苦笑)

  • あわほ
  • 2013/06/23(Sun.)

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あわほ
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女性
職業:
ニート主婦
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オカメインコの世話 睡眠
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新しく短文のパーソナルブログ「あわほのグチ&くだらない日常 withのぶりん」をはじめました。上記のリンクからご覧ください。

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