先日、デパ地下の中を何気なくうろついていると、ミートコーナーのショーケース内の「お買い得品」と記載されたしゃぶしゃぶ牛肉に、はたっと目がとまり、さらに目を凝らすと、「表示価格よりさらに100円引き」(100gあたり)というシールが貼られていたので、つい衝動買いをしてしまった次第であります。
ついでに、隣のコーナーで野菜を買ったのですが、あわほの悪いところは、野菜の鮮度やちょっとした形状の差が非常に気になってしまい、ゴチャゴチャといじくりまわすことで周りに恥をさらしまくり、また、自身の体力をもムダに浪費してしまうことにあります。(買い物をしているときは熱中していてそれなりに楽しいのだが、終えるとヘトヘトに疲れてしまい毎回嫌になる)
それでも買い物が成功した日はまだマシなのですが、その日は、苦労して完ぺきに選んだと思っていた白菜がよく見ると少し腐っており、意気消沈!
注意欠陥のなせる業か、このようなことが5回に1回の割合でおこるのだからたまらない。
とくに、のぶりん(♂)用の野菜を選び損ねた日にゃあ、1日中気分消沈!
でもまあ、この程度なら周りから「なんかヘンな人が買い物をしているなあ」と少し思われ、自身の金銭的損害も少なく、笑って済まされる問題なのですが、私あわほの持つ細部へのヘンなこだわりが学校の中へ持ち込まれると、ちょっとやっかいな事になってしまったのです。(その代表的な過去の例は、次の2つ)
1、食べ物全体よりも、どうでもいい細部が気になるくせがある。
日常生活においても、あわほは、カップの中のヨーグルトより、ラベルに付着しているヨーグルトの方がつい気になってしまいます。また、ケーキを切るとなると、ケーキ全体に目が行き届かず、ナイフにべとっと付着しているクリームに目を奪われてしまいます。
ケーキにおいては、あわほと同じ性癖をもつタイプの人間がいるらしく、ずっと昔「三枝の愛ラブ爆笑クリニック」(注、うちの母のお気に入り番組)で、妻から苦情を言われている夫がいました。(つまり、あわほと同類)
これらはそもそも家の中であれば、軽い自己嫌悪を抱く程度の笑って済まされる問題なのですが(うちの母のように汚らしくヨーグルトのラベルをベロベロと舐めない限りにおいては)、この癖を高校の家庭科の調理実習に持ち込んだだために、悲劇は起きました。
その日の課題は、確かプディングと、その上にかけるカスタードクリームのコラボだったかと思います。
で、カスタードクリームの方はなんとか仕上がったのですが、肝心のプディングの方はどうやって作ったらいいのかチンプンカンプンで、私は途方にくれてしまいました。
それを見かねた家庭科の悪名高きヒステリー外国人女教師が登場し、英語で何やら説明しながらヘルプに携わってはくれるのですが、これまたあわほにはチンプンカンプン!
その時、彼女は、プディングのベース生地にカスタードクリームをボールからドバドバと流し込んだのですが、私はこれからプディングを完成させることには目がいかず、ボールの中の残りカスの方につい目が奪われてしまったのでした。
それであろうことか私は、それをすくい取るという行為をしてしまったのです。
当初から作業の方に目が向いていない私に、彼女は苛立っていたのですが、すくい取られたカスタードクリームを見て、ヒステリー大爆発!(やってしまった~!)
そのあと彼女は、すぐさまポールを私から取り上げ、鼻の穴をプンプンうならせて、ガミガミとどなり散らしたのでありました。(こういう時の英語は雰囲気で瞬時に分かってしまうのが悲しいハナシである。普通の英語は雰囲気で分からないのに・・・・・)
2、物に対する細部の損傷が気になり、他人の好意を害してしまうくせがある。
あわほは、小学1年生のとき、キティちゃんのミニ消しゴム6個入りがお気に入りで、授業中もそれに見入って、ひとり悦に入っていました。そんななか、クラスメートのひとりが私に「誕生日プレゼントをあげるかわりに、この消しゴムを1個ちょだい」といってきました。
私はうまく断る術を知らぬがゆえに、「うん、いいよ」といって、それをその子にあげてしまいました。
でも、そのことがずっと尾を引きずり、家に帰っても、四六時中そのことばかり考えてしまうという、後悔のARASHI!
ARASHI!でございました。
数日後、そのクラスメートは、私の誕生日の日に、かわいらしいせとものでできた女の子のプローチをプレゼントしてくれました。私は「ありがとう」といって、その場ではそれを受け取りましたが、なおもキティちゃんの消しゴムに対する根深い後悔の念に引きずられて、当時仲の良かった友人に「私プレゼントいらないから、あの消しゴムを返してほしい」と、ぽつりと告げてしまいました。
そうしたらその友人は、クラスメートにそのことを伝えてくれ、私はその場でブローチを返し、翌日には消しゴムも自分の手元に戻ってきたのですが、5分の1ほどチビており、その事に対する無念さが新たに芽生えてきたのでありました。その件でクラスメートをがっかりさせ、おまけに恥をかかせてしまった事は、今でも深く反省しています。(注、但し、そのクラスメートは何年か後に、私をバイキン扱いする嫌なヤツになったのだけどね)
まあ大人になると、さすがに私も周りに対しては少々気をつかうようになってはきたのですが、家の中や買い物に関しては、まだ細部におけるヘンなこだわりが顕著で、それゆえに日々悩まされる次第であります。巷では、「年とともに衝動性は収まり、ヘンなこだわりも和らぐ」と言われていますが、あわほにおいては、全く学習セズのおバカであります。
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