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発達障害あわほの日記

発達障害である"あわほ"が、日々の思いや過去の出来事から考えたことをつづります。同居人であるオカメインコ♂の"のぶりん"も時々登場します。 当ブログはリンクフリーです。

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ニートの構成要件

先日テレビをつけると、「ビンボー芸能人vs金持ち芸能人」という番組をやっていて、ついついダラダラと最後まで見てしまいました。(普段はテレビの音声やCMに耐えられず、最後まで見ることはないのだが)

特に興味をひかれたのは、女性芸能人がビンボー彼氏とつきあっていた頃の再現VTRで、これはもう私にとって人事ではないじゃないかって、感じで・・・・・。

それはなぜかといいますと、再現VTRに出てくるビンボー彼氏(自称何とかで、実態はニート)の性分が自分と酷似すると直感的に感じたからであります。

ニートになるには一定の法則が存在する、というのが私の自論であります。(チンケな自論で恐縮なのですが)

その前提として、3つの構成要件が存在し、それを満たすとれっきとしたニートになるのです。

構成要件その1

ニートは、才能がろくすっぽう無く(但し、ヒモになる能力がある場合もある)、金を稼げる能力も無いくせに、自意識やプライドは、非常に高い。

もし彼らにかようなものがなければ、自己表現能力の秀逸性が求められるような職業に就こうなどと、そもそも思わないはずです。そんな気を起こすぐらいなら、文句ひとつ言わず3Kジョップの2つや3つをかけ持ちして、とうに必要最低限の生活費を捻出しているはずであります。

つきましては、構成要件その1、を自らの経験と照らし合わせて考察すると以下のとおり。

私は発達障害ゆえ普通の人が普通に出来ることが全く出来ず、また人に何か言われた際に言い返せるだけの力量を持たぬ故、学校でイジメられたり孤立したりしていました。
だからせめていい大学に入ろうと、受験勉強にはそこそこ頑張って取り組みました。その甲斐あってかまずまずのレベルの大学に合格することが出来ました。
そんな私が入学して思ったのは、普通に就職するのはつまらなさそうなので、イヤ。これまでの学校生活で散々嫌な目に遭ったのだから(特に、高校生活は寮生活なので最悪だった)、自分は報われて然るべき。皆が羨むようなカッコイイ職業に就きこれなりの収入をも確保してやると、傲慢にも思っておりました。
そんな私がまず初めに思いついたのは司法試験でした(法学部ということもあって)。
しかしいざ始めてみると、一次試験である択一の問題が全く解けません。周りの人たちは、(他のスベった人たちも含めて)そこそこ正答率を上昇させていっているのに、私はさっぱりダメ(30歳ぐらいになって、発達障害が発覚し、同時に、数的処理機能、動作IQに重大な損傷があることが、判明したのだが、当時はまだ不明)。いわば択一試験は、知能テストで、私の欠点をもろに突くように作成されていたのです。
なのに、周りから取り残されていること、それすらも直視しようとせず、しかも変なプライドも邪魔をして、三年間全く出来ないもののために無駄金と労力をもろに費やしてしまいました。
で、司法試験にもろにフラれて、次に思いついたのが、英語の予備校講師になるという夢でした。
私にとって予備校の授業は、学校の授業と打って変わって非常に分かり易く、またエンターテイメント性にも強く惹かれるものがありました(有名予備校講師の著作本も数多く愛用していた)。また曲がりなりにも家庭教師のバイト経験があるので、どうにかなると当初は超楽観的に考えていました。
その際にまず取りかかったのは、日本語を英語に訳す(英訳)作業でした。
(もっとも私は私立文系なので、この分野に殆ど手をつけておらず、英訳に対する強いコンプレックスがあった)
これが、いざやってみると、おや、まあ、最悪。
日本語の意味を上手く読み砕いて、理解できないわ、きちんとした正確な英文も書けないわ、のお手上げ状態。
それならと、もうひとつのコンプレックスであるスピードリスニングにチャレンジしてみて、TOEICを受けてみたのですが結果は散々。(後に、視聴覚障害があることも判明)
だからせめてもと思い、単語の暗記、長文読解を基本に立ち返ってやり直すことにしたのです。
けれども、出来ないことがこう何重も積み重なってくると、ストレスで完全に神経が蝕まれそれすらままならない状態に陥ってしまいました。
こんな私でもとある英語の個別指導で有名な塾が、私のことを受け入れてくれましたが、入社してすぐさま上司とケンカし、トライアル期間が終了した直後に大遅刻をしてクビになりました。
(その前は、別の塾でしばし教えていましたが、それはまた別の機会に)
その後も、一向に身の入らぬままひとりで勉強を続けていました。
しかし出来なさや不適応がこうも積み重なると、過去のことが勝手にフラッシュバックしてきて、「人に嫌われている人の授業なんて、誰も聴きたがる人なんていない」という強迫観念にとりつかれ始め本当に何一つ出来なくなり、結局全てを投げ出してしまいました。

というわけで、私も、才能が無いくせに自意識やプライドだけは非常に高いという、構成要件その1に、どっぷりと該当していました。

構成要件その2

ニートなるものの身の程知らずな自己実現願望は、親あるいは養育者の強いコンプレックスに由来する。

概して、学歴、職業、収入面に対する等の親のコンプレックスが強い親の子ほど、それらに関して強いこだわりを持っているかのように見受けられます。(よくよく話をきいてみると、そのこだわりなるものの正体は漠然としているのだけどね)
そして彼らの多くは、自らの強いこだわりにがんじがらめになり、また、本人の思うような結果が出せない故に引きこもり、社会不適応者、時にはヒモになっているのです。

つきましては、構成要件その2、を自らの経験に照らし合わせて考察すると以下のとおり。

私の父は、非常にコンプレックスの強い人間であります。
彼は浪人しても受験に失敗し、やむなく就職して働きはじめました。しかし、何度も職を転々としおまけに収入は5歳年下のうちの母以下。正社員としてのキャリアも私が中学2年の時に終了していました。
それゆえそういった方面に対する彼のコンプレックスは、そりゃもうすさまじいの一言につきます。
娘の私には、「ハーバードへ行け」「官僚になれ」「お前は正義感が強いから、検事になれ」(特に、この発言を周囲に伝えると、周りは、ドン引き)と、それはもう耳にタコができるくらい言い聞かせていました。
母も母で、非常に学歴コンプレックス(その他に、キ○ガイじみた、醜態コンブレックスなどがあるが、長くなるので今回は省く)が、強い人間でした。
彼女は成績が他の兄弟に比べ悪かったので、高卒(しかも夜間高校)で我慢しました。ギャリアウーマンの母の同僚は当時から大卒だらけ。
それ故、彼女の兄弟の誰々は、何処の大学へ行き、何所に就職したと、これまた彼女は私の耳にタコどころかタンコブができそうなくらいリピートしていました。
さらにたちの悪いことに、「お姉ちゃんやお兄ちゃんは、大学時代が最も楽しかったと言っている」などと、勝手な妄想をふくらましてのたまうのです。(継母なのに、彼らの学費を払った分余計に)
でもまあいい大学に入るということは、いい所に就職できるという片道切符的な意味合いもあります。私は片道切符は何とか持ち合わせていても、往復の方はなかなか手にはいらず(実際手に入らなかったのだが)、それゆえに、変な自己実現願望なるものが漠然と燻ぶっていました。今なおそのしこりが残っており、まだ完全にそこから抜け出せないのでニート状態で引きこもっているのです。

というわけで、親譲りのコンプレックスゆえに、自己実現願望が強いという、ニート構成要件その2に、私はまた該当するのです。

構成要件その3
ニートなるものの中途半端に金に甘く、極度に貧乏症な性分は、親または養育者譲りである。

まず、先日のテレビ番組の仁科亜希子の娘の元彼が典型的な例であります。
その元彼は彼女にたくさんお金を貢がせているのにも関わらず、ホワイトデーに渡すプレゼントはレジ横にある無料のアメ1個のみ。
もしこれが普通の常識人なら、たとえ金が無かろうとも、せめてホワイトデーぐらいは、自分の彼女のために貯金をはたくなり1日アルバイトをするなりして、プレゼント代を捻出するはずであります。
それすらもしないのは、お金が手段ではなく身体化しており、切り離すのが自分の身を削るように痛烈に痛いからであります。
また人に平気で貢がせるのは、お金に対する非常に強い甘えが当然のごとく根本に根付いているからであります。
お金に対する極度の甘えや依存心なるものは、ちょっとやそこら貧乏を経験したからってそうなるものではありません。(貧乏だって、逆に金持ちだって、金に浄い人はいくらでもいる)
彼らの中にある、自分は金をもらって然るべき存在である、という概念は、とうの昔に育まれていたとしか他に言い様がなく、それを植えつけたのはおそらく親ないし養育者なのです。
この症状はお金を手段として上手く運用する家庭で育った人には、殆ど見られない症状であります。
この症状に陥るのは親ないし養育者が、事あるごとに「お金、お金、お金」と、お金それ自体(手段ではなく)を問題としている場合であります。
「お金それ自体」が、とても大切だという考えに支配されてしまうと、お金が身体の一部に支配されてしまうのはもう時間の問題であります。

つきましては、構成要件その3、を自らの経験に照らし合わせて考察すると以下のとおり。

前述のとおり、うちの母には、極度の学歴コンプレックスがあり、また彼女には教養が不足しているというコンプレックスが非常に強かったのです。
それ故に娘である私の教育費には、湯水のごとく無駄金を出資しまくったのです。
小中学生時代には学力不足でついていけなくなった塾代や高額の家庭教師の費を浪費し、高校時代には超バカ高い海外にある在外教育施設のための学費兼寮費を浪費しました。(極度の不適応を引き起こしていたので、早く中退させた方が精神的にも将来的にも私のためであったのにも関わらず)
また大学時代には司法試験にかかる費用を浪費し、その後は英語の勉強代にかかる費用を浪費してしまったのです。
うちの母はキャリアウーマンといえど実業家ではないので、娘のためにこんな無駄金を使っていては、当然のごとく貯金は底をついていきました。
またうちの母は家計管理能力も計画性もなくお金にルーズなため、娘の私に変なタイミングでちょくちょくお小遣いを遣っていました。
しかしその一方、うちの母はお金に対する執着心が非常に強く極度の貧乏症であります。
彼女は公衆トイレからトイレットペーパーやペーパータオルを拾ってきては、ふところに入れ迷惑な使い方をしていました。
またお金がないわけではないのに、スーパーのチラシの広告の品にでかい丸印をつけ、買い逃すとヒステリーを上げるのです。安っぽい百円ショップの雑貨を家に置くのも大好きです。
そして、最もたちの悪いのは、父親からお金を出させることを度々私に強要し、それがいつも無駄に終わるので、そのツケが、結局、彼女の方に回ってくるのです。
それ故私が金銭を受け取るのは、1週間から10日ほどかかりました。(その間、私は両親の間を行ったり来たりを繰り返していた)
こじつけに聞こえるかもしれませんが、司法試験の論文の勉強の遅れはそのせいもありました。(私の周りの人たちは、たいてい親から気前よく高額テキストを何冊も買ってもらっていました)

私はこんな育て方をされたので、お金に対するルーズさと変な執着心が未だに抜け切れていません。
ときには何万円もするワインを買う一方、ミネラルウオーターの値段が10円単位で気になったり、ヘアサロンに行く回数をケチったりしています。その他例をあげると、キリがありません。

というわけで、またしても、私は、ニート構成要件その3、中途半端に金に甘く極度な貧乏症は親譲りである、にどっぷり過ぎるほど該当するのでした。




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あわほ
性別:
女性
職業:
ニート主婦
趣味:
オカメインコの世話 睡眠
自己紹介:
新しく短文のパーソナルブログ「あわほのグチ&くだらない日常 withのぶりん」をはじめました。上記のリンクからご覧ください。

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