鳥類にトイレトレーニングを施すのは、生理機能的観点からして、無理があるというのが定説らしい。
そもそも鳥類というのは、飛翔能力に特化したつくりになっているため、排泄を我慢するための機能が備わっていないらしいのです。
それで、のぶりん（♂）はどうなのかといいますと、排泄機能が備わっていようがいまいが、自分の意思に従って、我慢するときは、限界ギリギリまで我慢し、しないときはトコトンしない、という状況でありまして・・・・・。
それで、どういうときに我慢するのか、と申しますと、
１、夜寝る前に、ケージに黒い布をかぶせて、朝になってそれを取るまでの間
２、ダンボールの中に長時間引きこもっている時
と、まあ、鳥を飼っていれば、普通に見受けられる現象ではありますが、のぶりん（♂）の場合ちょっと変わっているのが、その驚異的なこらえ時間の長さと、排泄サインの出し方なんですわ。
まず、１、に関していいますと、とにかく普通に１１時間、長いときには１２時間以上余裕で糞を一滴も漏らさずに我慢するのです。
夜１０時半ぐらいに、のぶりん（♂）のケージに布をかぶせて、朝の９時半に取るのが、日常的なパターンなのですが、飼い主がうっかり寝過ごした日には、１０時半、ときには１１時、をうっかりと過ぎてしまう時もあります。
朝の１０時半を過ぎてしまうと、もうその時点で、すでに半日以上経っているし、鳥なのだから朝早くに目は覚めているはずだとは思うのですが、糞を、全くしていない！しかも、寝る直前に餌に、お菓子に、ボレー粉、おまけに、青菜をムシャムシャと齧り、水をたっぶりと飲み、水分補給も万全で後は出すのみ、といった状態にあるのですが・・・・・。
さすがに、食べ過ぎているので、寝る直前に、２個ぐらいは糞をケージの中に落すのですが、その後は全くしないのです！
ついでに書くと、飼い主外出のため、のぶりんにケージの中でお留守番してもらう時もまれにあるのですが、その時は、普通に何個かぽとぽと糞を落しているので、ゲージをとりわけ巣箱と勘違いしている様子でもなく・・・・・。
一応人間である飼い主にしてみれば、普通に糞をしている時にはしているのだし、朝は布を取り外す前に、もう部屋の中は十分な明るさになっているのだから、用を足すのには何ら支障はきたさないので、我慢せずにどんどんすればいいじゃないかと思うのですが・・・・・。
それなのに、うちののぶりんは、朝布を取るなり、堰を切ったかのように、ドバドバドバと、右端のケージの側面に土砂のかたまりのような特大の糞を垂れ流すのです。（非常に取りにくいので、せめてちゃんと紙を引いてあるところでしてほしい）
それも、待ってました、といはんばかりに、目をぎゅっとつぶって、胸をふくらませ、足をストンと下ろして、さも満足気に。
人間でいえば、その必要性がないときに、長時間もの便秘状態を持続させ、限界がきたら（もしくは、限界が過ぎてもなお我慢し続け）、一気に排泄する感じに似ていると思うのですが・・・・・。排泄を我慢しなければいけない場面が多いわれわれ人間には、ちょっと、想像しがたいシチュエーションですよねえ。
２、に関してましては、鳥というのは、お気に入りのダンボール箱を巣箱と勘違いしている場合が多く、のぶりんも、その一員なのであります。（鳥には、ヒナのために巣箱を汚したくない、という本能があるため、親鳥は巣箱の中では糞をしないらしい。注、のぶりんは成鳥、だけど、飼い主の都合のより、いまだ独男）
なので、ダンボールの中で糞をしないのは、理解できますが、そんなに我慢しては体に悪影響を及ぼしそうなので、食事もかねて、数時間おきに引き上げることにしています。（これがまた、イチイチと面倒くさい）
通常は、引き上げるまで動かない不動鳥なのですが、昨日は一時間ぐらいたつと、穴から顔を突き出して、ピイピイとのぶりんにしては、健気にかわいらしく鳴いていました。
私たちの晩ごはん（通常はのぶりんと皿を並べて一緒に食す）がまだなので、もう一度一緒に食べ直したい、と思っているのか、と思いきや、飼い主の腕に飛び移るなり、勢いよく、ジャーッ。そっちのサインだったのね、とガックリ！
のぶりんは、それだけでは悪い、と飼い主にたいして思っているのか、どうか分からないのですが、（たぶん、何とも思っていないであろう）引き続き、水を飲んだり、お菓子を適当に食べてお茶を濁していました。
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