2012年11月11日(日)
只今私あわほは、かの超モンスターブロガーちきりん氏大絶賛の「ワーク・シフト」(リンダ グラットン著)をほぼ読み終えたところであります。
この本の著者でロンドンビジネススクール教授でもあるグラットン女史が文中で何度も一貫して主張している事を要約すると以下の通り。
1・これからのグローバル競争時代(2025年を近未来と設定)を生き延びるためには、従来のひとつに特化した専門技能だけでは足りず、幾つもの高度な専門技能を断続的に習得していく事が大切。
誰でも簡単にネットで情報や知識を習得出来る時代においては、ゼネラリスト的なタスクは賃金コストの安い中国やインドなどに殆んど移転されるであろう。
工場も同じく賃金コストの安い国に移転され、また技術の進歩で人間からロボットに取って代わられる作業も増大するであろう。
すぐに人がマネできるような技術なら潰しがまず効かないし、技術がより進化した時代においてはひとつの高度な技術だけじゃとても対応しきれない。
現在急成長中の国々からは若くて超優秀な人材が続出中である(アメリカの超エリート大学の学生(理系)は現代でもインドや中国出身者が多い)
2・ライバルを次々に蹴落としながら独り勝ちしていくシステムに孤独感や神経消耗感を覚える人が急増した時代の反省を踏まえて、これからの時代は仲間たちと協力し合いながらプロジェクトを進めていくというコークリエーション(共創性)の精神がより一層求められる時代となる。
ネットを通して情報交換や交流が容易になった時代においては、独りで物事を展開していくより皆でアイデアを出し合って作業を進めていった方が、より良質でおもしろいモノが出来る可能性が広まる。
物質的に豊かになった時代においては、「単に金持ちになれば幸せになるわけではない。お金もあり余り過ぎると逆に幸福感が減少する」という事を人々が意識として持ち合わせるため、お金では数値化出来ないような人との関わりあいや共感や達成感を他の人たちと分かち合うようになる。
3・終身雇用体制が崩壊し、生き方や価値観がより多様化する。
そういう時代にあって路頭に迷わないためには、自分のキャリアデザインについてよーく考え、強靭な精神力を持って前につき進んで行くことが肝要である。
また会社に所属せずにフリーで仕事する人たちも増大しているであろう世の中においては、付加価値のある技能や状況に応じて適切な判断ができる能力が必須である。
結論・
要するにこれからの時代は「幾つもの高度な技能の習得」「高レベルでの他者との協調性・共感性・共創性」「状況判断及び対処能力」「強靭な精神力」「キャリアデザイン構築能力」が無いと仕事にならないという、非常に耳が痛いグラットン女史からのメッセージでございました(苦笑)
まあ元から非常に能力が高い人間はグラットン女史のメッセージ通りの人生をつき進めばよろしかろうと思いますが、「そうではない人間はもう自分のバカさ加減を冷静に親から受け止めてもらうしか救いがない!」と、言えるのではないでしょうか。
自分がAC+バカである事に自覚のない人間(例えば私あわほの両親)が下手に親になったりするとほんとコワイです。
そういう人間は自己客観視能力や洞察力が全く無いので、分不相応に上ばかりみて、子供に無理を強いて人格を破壊してしまう事でありましょう。
そしてACなんてのは性格上すぐに投げやりになってしまうので、子供が自分の手に負えなくなったら、放置するかヒステリーを上げるか極度に甘やかすか、はたまたモンスターペアレントさながらの対応を間違いなく取ってしまうのであります。
もっとも無自覚なACは「現実的な意見には決して耳を貸さない!」という特性がありまする。
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