2014年1月20日(月)
どうも、年賀状を1枚しか出さなかったあわほです。(親戚&旧友、全てクビ)。
その1枚というのは、毎年すご~く遅れて来るので、今年からはもう出すまいと決めていた異母兄(独身)から、偶然にもこれまた遅~い年賀状が年明けに届いたので、それに対する返事。
文言こそ「元気ですか?」のひと言だけだったんだけど、筆不精の異母兄がわざわざ住所まで手書きををしていたので、あわほ大いに感激。心がじ~んと熱くなり、こちらも手書きで返したのであった。
ーー
一方、ちっとも嬉しくない年賀状が2通。
2通とも、家族と子供の写真を3~4枚ギュウギュウに詰め込んだ、学生時代の旧友からの年賀状。
A(♀)もB(♂)も、言うなれば定型の変人。かつ、あまり家族観が強くないタイプであった。
A(♀)は学生時代、書道の達人ぶりと押し絵のセンスをフルに活かした、風流極まれりな年賀状をよこす渋~い趣味の持ち主。
B(♂)は、学生時代・社会人を通して、”年賀状を書くのが、大っ嫌い!”というあわほの同族。
そんな彼(女)らが、30代になり、駆け込み結婚&出産をしてからというもの、年賀状はベタベタの家族カラー一色と化す。(今年なんて送ってもいないのに、正月早々来る始末...)。
少し迷ったものの、結局返事を出さなかったあわほ。
20代で結婚&出産を経験したコからも同様の年賀状が届くようなことがあったので、引越しを機に一足早く切ってやった。(オーホッホッホッホ~!)
ウチの夫宛てにも、職場や親族・かっての友人から、子供写真入り年賀状がドッサリ送られてくるので、一目目にするだけで、もうウンザリする。
もっとも、あわほは、子供のいる家庭に対して何ら引け目を感じることなく普段の生活を送っているわけなのですが、この胸クソ悪くオエッとした気持ちになるのは、一体なぜなんだろう。
ーー
たぶんそれは、年賀状を通して彼(女)らの「子持ち家族至上主義ナルシズム」なるものを、強く感じてしまうからだ。
「子供いる私たち = こーんなにもシアワセよ」みたいな。
この手のナルシズムって、以前本で読んだ「イルミネーション主婦メンタと非常に酷似している」と、あわほは踏んでいる。
ー「幸福論」中村うさぎ・小倉千賀子(岩波書店)・P、212~215より、一部抜粋引用ー
小倉:クリスマスに自分の庭にイルミネーションをつけて、七人の小人とかが並んでいて、チカチカしている家があるじゃないですか。あれを見ると、ここの奥さんは病んでいると、私は思います。ここまでしないと(自己顕示欲が)保てない。
小倉:近所で嫌われものになるだけなんだけど、本人はこうやっていると素敵でしょうとナルシズムで勘違いしている。
うさぎ:クリスマスイルミネーションとか、自宅のエントランスを飾り立てる主婦というのは、主婦は幸福な家庭をつくらなくてはいけない、人から幸福と思われなくてはいけないと思っている。幸福であるということはなかなか人から見えにくいわけですよ。主婦の人たちは年収ではなく、自分たちはいかに幸福な家庭を築いているかを自慢したいわけですよね。自分の欲しいものが、サクセスとかハピネスとか、ものすごく抽象的な概念であるがゆえに他人に見えにくい。だけど、他人にむりやりわからせたい。有名でなくてもいいんです。他人が「まあ、この家はすてきなエントランスで、さぞかし幸せな、夜になると皆笑顔でテーブルを囲んでいそうだわ」というようなものが見えそうなお家になれば。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー引用抜粋終わりーーーー
本では、「幸福な家庭ナルシズムをばらまき散らすのは、子持ち主婦特有のメンタ」のように語られています。
けど、小倉やうさぎが思うよりいっそう男性が女性化している現代。
ウンザリさせられるような数々の年賀状を見渡す限り、既婚子持ち男性諸君もどうやら、「幸福な家庭ナルシズムを、女性同様ばらまき散らしたい」ようでありますね。
未婚および既婚子なし族が、「貰ってうれしくない年賀状ワーストワンに、子供の写真入り年賀状」を毎年世論調査がある度にあげているのに、そんなのどこ吹く風~。
イルミネーションが過剰になるに比例して余計嫌われものになっているのに、それに気づくこうともしない子持ち主婦のように、我ら子なし族のブーイングに一切気づこうともせず、過剰子持ち装飾の年賀状を送り続ける子持ち夫婦。(いやはや、付き合っていられませんわー)。
それで、世の中全体的にタチが悪いと感じるのは、「30歳を超えて、子持ち以外の人たちが、各々の人生をエンジョイしている写真付き年賀状を人に送り付けたりしようものなら、無理して強がっているよね。あのコ。イタ~イ」と即座に決めつけられてしまうこと。(怒)。
ゆえに、30歳を超えた子なし族は、もう怖くて怖くて写真付き年賀状を誰にも送れないという事態に陥ってしまうのです。
う...う、このあわほだって、ウチの可愛いオカメインコののぶりん(♂)の写真を張り付けたいという誘惑に駆られんでもない...。
人によっては友人や親、或いはひとり旅をした時の写真を年賀状に張り付けたいと思うひともいるに違いない...。
でも、実際、「子なしで人生をエンジョイしている = あの人は無理して強がっている」という、世間一般の独断と偏見がある以上、ギブするしかないんだよね。(哀)。
今や未婚や子なし夫婦も珍しくも何ともない世の中になってきたのに、どうして我らは不当にギュウギュウ端に端にと追い詰められなければならないのか。(怒)。
ともあれ、「子供のいる家族 = シアワセよ」という公式は、ライフスタイルや価値観が多様化した現在社会においては、なかなか成立困難であるはずなのに、なぜ皆結婚して出産したら、頑ななまでにその公式にしががみつこうとするのか、あわほには
ぽちっと!不思議である。
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