2014年3月16日(日)
前回の記事にあるような虐待を、異母兄から受けたあわほです。
にもかかわらず、あわほは人生で一度たりとも、異母兄のことを嫌いになったことはない。
ってか、はっきり言って、”好き”。(たぶん...、”大好き”とまでは言えないにせよ)。
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そんな異母兄は、客観的に見れば、「ブサメン・勉強&仕事できない・モテない・お金ない・暴力男」の五拍子揃った、とんでもないスーパーダメダメ男です。(1960年代後半生れ・独男)。
兄にも年賀状を送らなかったにもかかわらず、正月を越して1月半ばにど下手な字で一行だけ、「元気にしていますか」と書かれた年賀状が、予想だにせず来た時は、チョー死ぬほど嬉しかったし、感動した。(うひゃあ、ほわ~っ!)
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時は少し遡り、数年前、すき家で牛丼を夫と食べていた時の話。
たまたま居合わせた、4人の家族連れ。
中学生ぐらいの妹が、やたらめったら口汚い言葉で、高校生ぐらいの兄のことを、「死ね~、ボケ~!」などと、一方的に罵っていた。
「お兄ちゃんのことは、大事にせなあかん! あれを見て、あの家族の両親は、妹がオカシイと思わんのか! あんなにおとなしそうなイイお兄ちゃんなのに~!」
家族連れが食べ終わって出て行った後も、あわほは怒りが収まらず、夫に不満をぶつけた。
「エ~~~ッ、親のことはいつもボロクソ言っているのに、お兄ちゃんに対しては、なぜそんなに寛容なんっ~~、その感覚、自分には到底信じられん~~っ!!!」
驚愕のあまり、目がテンになり、首をかしげまくる、夫。
(因みに、夫はふたりキョウダイの兄で、妹がいる。その妹には、いつもウザイ犬のようなあしらわれ方をされている。まあ、夫が昔から妹にツンツンした態度をとっているので、仕方のないことではあるのだが...)。
無論、うちの異母兄は、すき家の高校生のように、けなげでおとなしそうなタイプではない。(ってか、暴力男の典型)。
でも、このあわほ。
同じ兄を持つ妹の身としては、「兄のことを邪険に扱う妹、許すまじっ!」って思ってしまうから、自分でも不思議。
このときばかりは、暴君あわほ。正義のヒーローに変身! キリッ!
あわほに対してやや冷淡ではあっても、暴力だけは決して振るわなかった異母姉に対してでも、このような感情が湧いて来ないので、ホント謎だらけの不可解な感情である。
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それから、数日経っても、すき家での出来事をダシに、夫はあわほをおちょくって来た。
「親に対する感情は、この世のものとは思えないほど、傍若無人で残虐非道かつ冷酷。なのに、なぜ、昔から、お兄ちゃん~、お兄ちゃん~~、なんなん? べつに 仲が良いキョウダイっていうわけでもなく...。ってか、顔すら、長年ろくすっぽ突き合わせていないやんか。変なの~」
ウルサイぞよ。妹に対して、ジンボウの”ジ”の字すらない、夫よ。
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ともあれ、いい機会だとは思い、「異母兄に対してあわほの抱く感情の正体」について、少しばかり考えてみた。
真っ先に辿りつく感情は、「異母兄が世界で唯一、あわほとともに、うちの両親の激しい暴力行為を生身で受けた、被害者同士であるということ」うちの両親は、ほんと外ズラが良い。
特に、父親なんかは高橋英樹似のイケ面なので、若い女子たちも、オバサンたちも、女教師どもも、皆いっせいにきゃあーきゃあー騒いでいた。母親は、超ブサイクだけど、キャリアウーマンだったし...。
であるからして、はたから見ると、誰ひとりとして、彼らが家で暴力や暴言行為を繰り返しているようには全く見えない。
母方のそれなりに理解のある叔父や叔母ですら、「うちの母親の暴言癖や、垣間見える幾つかのエキセントリックな行動しか、把握し切れていない」、という哀しい状況。
もっとも、年長の異母姉の方は、父親の暴力から逃れるのが巧みだったので、身体的な暴力行為を受けなかったし、ある程度うちの母親をうまく威圧して、彼女の傍若無人な暴言が自らに及ぶのを未然に防いでいた。(そういう意味において、”我らふたりの仲間ではなかった”)。
おまけに、異母姉は学校でイジメに遭うこともなく、一応普通のことは普通にできる定型なので、バブル期の花のOL生活をエンジョイ。(異母姉とあわほの唯一の共通点といえば、”選択的子なし”であることぐらいかな)。
それにひきかえ、
異母兄の方は、あわほほどではないにせよ、要領が悪く、どこかしら不器用。バブル全盛期の就活だったのにかかわらず、内定をもらったのは、警備会社1社のみ。
それも、運転が苦手で事故を起こしまくっていたので、1年で退職。
当時、世の景気が良かった恩恵を受け、大学の生協に再就職するも、店長と入らぬケンカをし、数年後に退職。
その後、長らくフリーター生活。
あるとき、友人の紹介で工場に就職。
けど、おっちょこちょいで手先が不器用なため、作業中に指を機械に挟まれ、薬指を切断。退職。
フリーターに逆戻り。現在に至る。
(どうやって一人暮らしが成り立っているのか不思議なぐらい、極貧)。
趣味では、地味にバンド活動(根暗オタク系・ベース)を細々と続けているも、高校生相手に本気でキレまくる。
また、数少ない長年の友人たちともケンカをし、絶交&音信不通。
(あわほが兄の友人たちの消息を何気に尋ねたりすると、かっての友人たちに対する罵詈雑言、炸裂)。
言うまでもなく、趣味はお金がかさむいっぽうで、一銭の儲けにもならない...。
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スミマセン。
つい、どうでもいいことをダラダラと書いてしまいました。(反省)。
つまるところ、
あわほは、(程度や境遇の差こそあれ)、うちの両親に対する同じ負の経験を共有し、同じように人間関係や社会適応の慢性的不具合を有する異母兄に、かなり強い分身性を、他の誰よりも強く感じてしまうのである。
ただ、誤解を恐れず一言いうと、あわほの方が、まだ異母兄よりも勉強が出来、両親からも将来をず~っと期待されていたので、どこかしら優越感を感じていた。
「あわほの方が、アンタよりマシ~ッ!」みたいな...。
「将来、アンタはダメダメでも、このあわほサマが、アンタのことを全部養ってあげるからね。オーホッホッホッホホ!」などと、超本気で思っていた。
(今でも結構本気で、「異母兄を自らが養ってあげられない罪悪感」が大アリ)。
まあ、蓋を開けば、あわほの方が異母兄より社会適応の酷いニートになってしまいましたが...。<哀>。
で、最後に、昔からあわほの一番歯がゆく思うことは、「
異母兄が、あわほの物心ついたときから、異母姉のことは大好きで、あわほのことなんぞ、半ばどうでもいいと思っている(現在進行形)」ということ。
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あ~、読者諸君よ。
このあわほは、世界で一番愛されたい人(異母兄)から、全く愛されない哀しいオンナなのよっ!
あ~、同情するなら、
ポチをクリッ!
追記・
今から、至急、オカメインコののぶりん(♂)をダンボールからつまみ出し、面倒をみることにします...。
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